●2006年2月28日(火)
 今日は、元気の出る本をご紹介します。我田引水の弊社刊行本ですが、私自身が昨日今日、この本の中の言葉に元気をもらいました。

 何か新しいこと(例えば新企画など)に面して、それができない理由は即座に十も二十も列挙できて、結局「できない」という結論に達します。「できる理由」を考え出すのは難しいはずですが、それができるのはそのことが何が何でもやりたいことだからです。
 もし何かを提案して、こういう問題や困難があるといってひるまれたら、それはその人が本当には「やりたい」と思っていないことなのです。
 今、会社には5つの新企画が、私自身の内からも外からも起こっていて、そのどれも「できない理由」がいっぱいです。
 ご紹介する弊社刊行本『起業学』『感動と共感のプレゼンテーション』(福島正伸著)の一ページに「できない理由はできる理由」という項目があります(『起業学』P.33)。できない理由が見つかれば、それをできる理由に置き換えなさい、と、著者は言っています。
 そう言われると、元気が出るではありませんか。
 今日は、全てにまず思い切って、できない理由を列挙してみようと思っています。その上で、「やりたいなら」ひとつひとつそれをできる理由に変えていく努力をしようかと思っています。
 この思いつきを朝、会社のミーティングで言ったあと、偶然このページをご覧下さっている皆さんの中で、本書に関心を持たれた方がおられましたら、今日明日に限り(3月2日午前9時まで、メール注文に限る)各1,000円でおわけすることを決めました。(送料210円と郵便振替手数料は恐れ入りますがご負担ください)
 この本は、商売を始める人にはもちろん役立ちますが、物事に積極的になって気持ちが明るくなる本です。販売好調で、すぐに増刷になりました。
 落ち込んでいる方は、読んでください。(お)


●2006年2月27日(月)
 2月26日(日)付の神奈川新聞朝刊読書欄に、『誰も知らない丹沢』が「かながわの本」として、紹介されました。こちらに転載しました。ご覧ください。本書をよく読んでくださったとてもいい書評で、ありがたいです。感謝。

 25日(土)、『香川靖雄教授のやさしい栄養学』の見本本が届きました。

 また、17日(金)に「東京造形大学研究報別冊3」を印刷所に入稿、21日に青焼、22日に表紙の色校が出校、24日に訂正なしで校了しました。3月8日にできあがる予定です。
 2月21日(火)に「東京造形大学研究報」を印刷所に入稿、こちらは3月2日ごろにコンセが届く予定です。(こ)


●2006年2月24日(金)
 弊社のすぐ近くに、「梅ヶ丘の梅祭り」で有名な羽根木公園があります。ここの梅祭りは明後日の2月26日(日)までなのですが、今年はまだ一度も見に行っていません。
 それで、急に今日、お昼休みに会社のみんなと、もうさびしくなってしまった梅を見てきました。昨年は、キャンプ用ガスを持参して、カップラーメン(赤いきつね)を食べました。今日は最近になく寒い上に、今にも降りそうな空模様でした。今日、急に思いついたため、ガスヘッドは持ってこなかったので、ラーメンも食べられず残念でした。

 今日、女子栄養大学の『やさしい栄養学』の見本本が出来上がったとの連絡が担当編集者から連絡がありました。とてもホッとしています。(お)

 2002年の梅祭りは画像があります。こちらです。毎年すごくきれいです。 急に思い立つ(お)は、日常に変化をもたらし楽しいです。
 今日は有隣堂戸塚店さんから『誰も知らない丹沢』の補充注文のお電話をいただきました。嬉しいです。(こ)


●2006年2月20日(月)
 今朝、会社に着くと、古い保管ファイルから三通の書簡を取り出してきて目頭を熱くしました。朝、出がけ間際の新聞で、茨木のり子さんの訃報に接しました。
 茨木のり子さんには、一度も直接お目にかかっていません。会社が立派になったら、そのご報告にお訪ねしたいと、それを励みにずっと念じてきました。残念です。
 弊社創立出発の「何のための知識! シリーズ」第1巻『耳は何のためにあるか』の巻頭は、茨木のり子さんの詩「聴く力」です。詩集『寸志』より転載させていただきましたが、<掲載料は不要で、いい会社に育つための「ささやかなはなむけ」とさせて下さい>、と書簡にあります。
 この手紙は、私の宝物です。
 風人社の最初のシリーズでは、たくさんの「愛読者カード」をいただき、また、シリーズを連続して購入してくださる方がけっこういらしたので、通信誌「KAZESAYAGE」(1995年10月に創刊し、2005年5月に100号で休刊しました)を年10回刊行してきました。この誌名の由来は、誰にも言っていませんでした。じつは、茨木さんのエッセイ集『言の葉さやげ』からの拝借でした。<「さやげよ」という願望形の呪文>、という茨木さんの解題に共感しました。
 今日は、一言哀悼の意を記しておかねばなりません。茨木さんに未だにいいご報告ができず、お目にかかれなかったことが悔しいです。茨木さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。(お)
●2006年2月17日(金)
 昨日、『やさしい栄養学』(女子栄養大学出版部発行)の青焼が出校、校了しました(一部弊社からの修正データは今日送る)。けっこうミスが多かったので、どきどきしています。

 『誰も知らない丹沢』の地方小出版流通センターの配本リストをアップしました→こちら

 『誰も知らない丹沢』をインターネット(google)で検索すると、置いてくださっている書店さんのデータなどとともに、横浜市立図書館の蔵書データが上がってきました。見ると、今日の時点で4人待ち。「買ってくれればいいのにな〜」とこちらの勝手な本音がつい出てしまいました。最後の方がごらんになれるのは、1人の閲覧期間を2週間とすると、2ヶ月後です。早くごらんになれるといいですね。図書館がもう1冊蔵書してくださっても早まりますね(ちょっと無理でしょうか)。(こ)


●2006年2月10日(金)
 本日、『やさしい栄養学』(女子栄養大学出版部発行)をお陰様で無事(?)入稿し終えました。ここ2週間ほど、怒濤のような日々でした。よかったです。
 明日からは上記の本と平行して作業を進めていた「東京造形大学研究報」の3冊の作業です。

 2月5日発行日本歯科医師会の機関誌「日歯広報」に『笑顔外来−矯正歯科医のスマイルトレーニング』が紹介されました。ありがとうございます。画像アップしました(2月15日)

 やっと『誰も知らない丹沢』の書店配本リスト及び補充状況をアップしました〜。遅くなり申し訳ありませんでした。→リスト(こ)


●2006年1月27日(金)
 一昨日(1月25日)、『やさしい栄養学』の再校を出し終わりました。11章分あり、月曜日から3〜4章ずつ出校していきました。再校での主な作業は、著者の方が初校に入れた赤字の修正、制作会社が作った表や図版の貼り込み、それに伴う脚注や章柱の移動です。
 この本はB5判と大きく、文字の密度もかなり高いので、1ページあたりの作業時間は四六判の単行本の何倍もかかりました。教科書ということで(私は申し訳ないのですがきちんと読んでいないので内容はよくわかりませんが)出校した再校ゲラは紙面が重厚というか内容が豊富そうだという感じを受けます。
 なんとか出校することができホッとしております。

 また、同じく一昨日、『誰も知らない丹沢』の委託配本リストが出来上がり、納品がてら取次に受け取りに行ってもらいました。地方小出版流通センターからはファクスで送ってもらいました。現在、データ入力中です。もう少々お待ち下さい。

 誰も知らない丹沢 編集日誌に見本出来から配本までの詳細を記しました。(こ)


●2006年1月24日(火)(23日の更新日記に修正加筆しました)
●2006年1月23日(月)「再び、知識の魅力について」
 大昔ですが、小学館の宣伝誌「本の窓」の特集(「ハンディキャップ」)の中で、弊社の「知識シリーズ」について、見開き2ページの文章を書かせていただいたことがありました。
 そのときの担当編集者の方は、その後、弊社の通信誌「KAZESAYAGE」(現在休刊中)の、創刊〜休刊の100号までのとても温かい読者でした。その方から、時々とても興味深い内容の下請け仕事を紹介してもらっています。
 今回の『やさしい栄養学』も、直接の担当者ではありませんが、その方のつながりでした。
 「本の窓」に私が書いたのは、知識というものに出会ったときのゾクゾクする喜び、感動は、この魅力を知っている人だけが独占するのはずるい、というようなことにも触れたと思います。
 百科事典、教科書の編集から始めた私は、他人からは一見「無味乾燥」で「もっともつまらない本」と思われるのだけれど、教科書の知識というのは、どれくらいすごい魅力を秘めているものかを感じて、夢中に仕事をしていました。
 今回、『やさしい栄養学』の原稿を整理していて、正直、「ちっともやさしくない」「この山を登るのは超難度」と直感したのですが、趣味と違って仕事というのは、火事場みたいなもの。普段は絶対働かせない頭の一部(例えば、それこそ教科書を取り出して数式に挑むとか)を使わせてしまう、使えなければ、仕事としてのプロを放棄しなければならないのですから、そりゃあ必死ですよね。
 とにかく最低限、仕事がうまく行く程度にでも理解するために、ノートにキーワードや要点の転写を試みました。それは、他ならぬ自分のためにしてみたのですが、それを編集にも活かしてみました。
 それにしても、初校出しのときは、おそるおそるやってみただけで、依然として内容は手強い、と思っていたのですが、しっかりした原稿というのはさすがで、初校に赤字がいっぱい入ったのを修正したり、読み返したりしているうちに、あんなに登れない山と思っていたのに、結構楽しんで挑戦している自分に気がつきました。「わかる」とは心の中に起こる感動的な出来事で、だから素晴らしいのです。といっても、昔の不勉強(特に化学は苦手)が、今でも私を苦しめて、どうしてもよじ登れない岩や斜面は、仕方なくよけていますので、ちっとも自慢にはなりません。

 「知識シリーズ」のことに上に少し触れましたが、今年はすこし、弊社創業の原点に立ち返ってみることも、時々してみたいと思っています。
 実は、ちょっと会社の存亡や将来にかかわる(もしかしたら過去の否定も)問題で、現在、不条理な災難に襲われているみたいな状況にあって、正直、気が萎えています。こんなことで病気にならないようにと、今までの仕事もたまには振り返ってみようかと思っています。

 HP作成ソフトの入れ換え以降に閉鎖のままになっている弊社の仕事の記録も、近日中に少しずつ復活するように担当者が頑張っています。
 復活したら見てください。(お)


●2006年1月19日(木)
 『誰も知らない丹沢』の書店営業を担当しました。
 3〜10冊の平積み展示をしてくださる書店様名は以下の通りです。
池袋駅 ジュンク堂
池袋駅 旭屋書店
池袋駅 リブロ
新宿駅 紀伊國屋書店本店
新宿駅 紀伊國屋書店南口店
吉祥寺駅 啓文堂書店
神保町駅 書泉グランデ
町田駅 有隣堂
厚木駅 有隣堂
藤沢駅 有隣堂
戸塚駅 有隣堂
関内駅 有隣堂本店
横浜駅 ルミネ有隣堂東口店
川崎駅 あおい書店川崎店
高田馬場駅 カモシカスポーツ
関内駅 カモシカスポーツ横浜店
池袋駅 秀山荘
「長津田駅 文教堂書店」さんからは、今朝パターン配本の直後に10冊の展示用注文がありました。
また、「いまじん書店東松山店」さんからも、取次搬入日に5冊の注文をいただいています。
 今回の営業では、積極的に興味を持ってくださる書店様が多く、注文冊数が多めだったのが印象的です。なかでも有隣堂様は、さすが神奈川の地元書店だけあって、どこの支店でも強く興味を示してくださいました。強力な味方を得た気分です。
あとは……売れますように。合掌。(す)

 今回は、パターン配本(取次が書店と冊数を決めて配本)の方が早く到着しています。上記の書店さんのような、弊社で営業訪問し、担当書店員さんが注文を出してくれた「平積」あるいは「面陳」用の配本は、来週からになるかもしれません。「平積」(あるいは面陳)とは、表紙が見えるように展示されることです。積んだ時の高さが必要になるので、3冊以上15冊くらいは展示されます。もし、どの書店でもご覧になられたらご一報いただけるととても嬉しいのですが。宜しくお願いします。(お)


●2006年1月11日(水)
 
10日、予定通りに『誰も知らない丹沢』の先行納品がありました。感慨ひとしおです。印刷所の配慮で、本文のモノクロ写真を明るめに印刷してもらったので、弊社のプリンターで見ていた時よりも鮮明になりました。心配だった表紙も、うまくいきました。
 丹沢に興味のある人がどれくらいいるのかわかりませんが、少しでも興味のある方には、きっと楽しんでもらえると信じています。だからどうか、たくさんの方に買っていただきたい、と切に願望しています。
 今日11日、予約者への発送作業を終えました。「予約者通信第8号」も発信しました。お待たせしましたが、間もなく皆様の手に届きます。
 書店発売は、早いところで20日ごろからです。営業した書店名は、後日、当HPにアップしますので、店頭でご覧いただけると嬉しいです。配本は、首都圏に限定されるかもしれません。
 弊社への直送注文は、予約割引期間が終わりましたが、10冊以上の一括購入の場合は、お問い合わせください。(お)
●2006年1月6日(金)
 
函館港前の路面電車の停車場で、函館山の百万ドルの夜景を見に行くために松本健一さんと二人で電車を待っていたら、隣にいた見知らぬおばさんが、いきなり「あなたがたはホモ?」と聞いてきました。別に手をつないでいたわけでも、抱き合っていたわけでも、その他に思い当たるような行動が何一つなかったので、咄嗟には、聞かれている意味すらわからず、二人ともぽかんとしていました。おばさんにも、特に悪意も感じられないので、この問いへのまともな受け答えもせずに、世間話をしたと思いますが、最初の問いだけが今でも印象に残っています。
 このときの函館は、ちょうどたまたま松本さんが取材に五稜郭を訪ねる日程と、私の札幌出張が重なったので、それでは函館で落ち合いましょう、と私は仕事後の気楽な鉄道旅ができたのでした。
 こんな話を記しましたのは、実は松本健一さんは昨年、司馬遼太郎賞を受賞され、続いて毎日出版文化賞も受賞されて、その記念パーティの件で、昨日お久しぶりに電話をして、いろいろ思い出したからでした。この二つの受賞のきっかけは、『評伝 北一輝』(岩波書店、全5巻)が刊行されたからでした。
 松本さんの本は、弊社からも3冊出しています。『原理主義』『中里介山』『まぼろしの華』で、弊社のオリジナルは『まぼろしの華』だけです。オリジナルのこともあって、本書だけが日本図書館協会選定図書になっていますが、値段を高く付けすぎてしまったせいか、それが販売に影響しました。
 詩集のような本にしようとしたので、デザイナーの方にそのような依頼をし、それはそれは隠し技のオンパレードなのです。例えば、カバーの模様の細い線は、本物の髪の毛を撮影したものですし、見返しは銀インクのグラデーションでその毛を抜いています。これが一目で分かる人はまずいないでしょう。カバーが何色で刷られているか、本扉は何色か。見た目より1色多いことを見抜くには、タイトルの背景が紙の色であることに気づかなければなりません。
 また目次は、弊社に保存されていますが、写植の切り貼りの一字一字の字間にカッターナイフが入っていて、ピンセットで詰められているのです。一字一字です。
 おっと、デザインばかりの紹介になりました。それではいけないので、本HP『まぼろしの華』のページに、本書冒頭の一文「風花」を転載アップしておきます。
 実は、受賞をお祝いして、パーティ出席者全員に本書を贈呈させてほしいとお伝えしてあります。そこで、この更新日記をご覧の方で、もし興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、800円(税込み・送料弊社負担)でおわけします。郵便局備え付けの振替用紙(郵便振替00120-4-414921 名義(株)風人社)か、80円切手10枚を弊社までお送りいただき(住所〒155-0033世田谷区代田4-1-13-3A 風人社宛)、お申し込み下さい。この割引期限は、1月末日までです。(お)
●2006年1月5日(木)

 新年あけましておめでとうございます。
 毎年、年末年始に仕事を持ち帰っていましたが、今年は本当に珍しく何もありませんでした。元旦は、墓参りの後、「どうし(道志)みち」から山中湖、御殿場と昨年歩いた西丹沢の外周一周をドライブしました。
 いよいよ明日、製本、10日に見本本です。仕事始めにメールを開くと、新刊『誰も知らない丹沢』の予約注文が数件、届いていました。本年最初の嬉しいメールでした。
 年初早々、難問もあります。今日、数時間かけて書いた手紙も、書き終えたら破棄して、単純な回答にしようかと悩んでいます。産業統計調査の回答など、その他にも余計な雑用に悩まされます。
 年初にはいつも同じことを思いますが、本年は穏やかに、淡々と、それでいて心熱くなるような仕事をしていきたいと思っています。
 本年もどうかよろしくおつきあいください。(お)

 おめでとうございます。
 日ごろの不摂生が祟ったためか、昨年末に風邪をひいてしまいました(その前に長津田−厚木歩きはお陰様で行くことができました)。社会人になってから二日も家で寝ていたのは初めてです。そのため年末に帰省できなかったのですが、実家の母に「風邪はもっと元気になるよう上手にひくものよ」と言われたので、そうなるように頑張って治し、ますます元気になろうと思っております。

 今年に入り、私がもっと自由に書けるページを作ってもいいとの提案をもらいました。今、楽しく計画しております。
 今年は、年始めの新刊が楽しみです。本年も宜しくお願い申し上げます。(こ)