●2005年9月22日 (木)
 『なぜ歩く なぜ祈る 比叡山千日回峰行を撮る!』の書店配本リスト、入力は終わり、あとは表組みにしてアップする段になりました。
 今回はトーハンが500件、日販が300件、地方小出版流通センターが90件、といつもよりも(気合いを入れて)数が多いので、作業にちょっと時間がかかっております。

 営業して、店頭展示していただいている書店さんの何店かへは、見に行きました。平積みで置いてくださっているとかなり目立ち、「あっ」と声が出てしまいます。入れた数がそのまま残っているところもあり、お願いの祈りも込め、何軒かで会社みんなで買ったりしています。
 確認したところでは、新宿の紀伊國屋南口店さん(5階)と神田三省堂(5階)はポップもついています。「宗教」のコーナーです。

 私の妹は長野に嫁ぎ、夫婦で料理屋をやっているのですが、お店のカウンターに本をおいて宣伝して、とお願いしたところ、一昨日「売れたよ」という連絡があり、びっくりしました。買ってくださった方がわかるのはとても嬉しいです。(こ)


●2005年9月16日 (金)
 ドラマチックなこと、波乱万丈のような出来事があったわけではありません。ただ私の心境に不思議な変化がここ数年続いて起こっています。
 その一つとして、今までなら「ああ」と回覧板を見ただけで忘れてしまうのが常だったのに、同窓会の出欠欄に何を間違ったか出席に丸をつけて投函していました。
 別に取り立てて記すことではないのかもしれません。恐る恐る出席した会場でとても親切にしてくださった世話役の方に、そのお礼の気持ちも込めて新刊本を贈呈しましたら、昨日、同期生のメール通 信で本を宣伝してくださっているのです。
 こういう心遣いに触れるのは喜びで、私も誰かに必ずお返ししたくなります。
 全く知らなかった山の本を読み、地図読みに没頭し、そしてほぼ毎週低山を歩いています。以前、山を見る場所によって、その山の見え方がまったく違うことを書きましたが、もう一つ、山に行って驚いたことがあります。
 これから行く山のことを調べ、地図を読み、他の方の山行記を読み、イメージの山行を頭の中に詳細に描いていても、そこへ実際に行ってみると、必ず現実は違っていて新鮮なのです。「ああ、思い描いた通 りだ」と感嘆しても、違うのです。私が見たのはこうだったのだ、と感じることが、心ワクワクさせるのです。
 山の本のシリーズを作る企画は、いつの間にかスタートしています。念願が叶った、とても嬉しい出会いが先日実現し、編集作業もスタートしました。明日は、その仕事のために、あたらしい山を歩いてきます。

 それから『なぜ歩く なぜ祈る 比叡山千日回峰行を撮る!』はもう一つ、幸運なことがあります。
 比叡山からのご連絡でちますよう祈るばかりです。
 著者の根本監督と一緒に、改めて比叡山に御礼に行く予定です。(お)


●2005年9月9日 (金)
 『なぜ歩く なぜ祈る 比叡山千日回峰行を撮る!』は、今までにない好スタートです。印刷所から見本本が上がったその日の午後に、その本を持って京都に行きました。そして比叡山に登り、比叡山延暦寺事務所に新刊のご挨拶をしてきました。
 天台宗開宗1200年記念の大法要が10月1日から1ヶ月間、比叡山出身の各宗も集まって行われるという、好タイミングの出版だと聞きました。
 千日回峰行者の阿闍利も、これからいろんな方面で話題になることでしょう。
 書店の営業も順調で、紀伊國屋書店新宿南口店をはじめ、平積、面陳で、しかも、ポップをつけてくれる書店も数多くあります。私もすでに面 陳の書店で、補充回転を祈念して、自社本を購入しました。
 ところで、この本を契機に、「歩くこと」に関するシリーズ本をつくりたいという思いが実現に向けて動き出しました。それがとても嬉しいのです。
 「比叡山の諸道」も、いつか出せるかもしれないと、坂本観光協会へもご挨拶に行ってきました。
 これからいいニュースをお伝えしていけるといいなあと夢見ています。(お)
●2005年9月6日 (火)
 9月2日の金曜日、(お)が自宅のワゴン車を出し、会社を留守にして3人で取次への注文品の搬入と返品の引き取りを一気に行いました。
 都内と近郊の書店を営業して、『なぜ歩く なぜ祈る 比叡山千日回峰行を撮る!』の新刊店頭展示用の予約をいただいたものが日販とトーハンで約100冊、それと地方小出版流通 センターへの委託が100冊あったので、ちょっと徒歩での納品は無理ということでお車での搬入になりました。

 トーハンの返品倉庫はトーハン文京営業所といって、東五軒町(飯田橋駅と有楽町線江戸川橋駅の間ぐらい。まあまあの距離)のトーハン本社からちょっと離れた大曲にあるのですが、通 常、本社に納品に行ったついでに持ち帰れる分ずつ引き取りに行っています。
  (す)がたいがい納品に行くのですが、トーハンのあとに王子にある日販に行かなくてはいけないので、だいたい毎回15〜20冊です。

 しかし、今年は新刊をすでに2冊、昨年末の「プレゼン」を含めると3冊出しており、その委託期間が古い2冊はすでに終わり、「笑顔外来」もあと一月になり、かなりたまり気味になっていました。他の出版社にくらべればそんなに多くはないと思うのですが、やはりトラックで一気に持ってきていただける山手線の中にある出版社とは違い、徒歩での運搬には限界があり、倉庫の中でほこりをかぶっていました。
 結局、238冊引き取り、納品した冊数より多く、帰りの車も「すっきり」という感じではありませんでしたが、納品をするのは、すごく嬉しいことなので、返品だけ取りに行くときとは気分が全然違います。
 書店に納品した分がうまく回転して、たくさん補充注文がこないかと願っています。

 著者の根本さんも、なんとか話題にしてもらい本が動くようにと、いろいろなところへ本を贈ってくださっていて、その熱意に驚きました。その気持ちが届いてくれることを祈っています。

 昨日5日は、トーハンと日販に搬入になりました。
 紀伊國屋書店新宿南口店では、すでに2日に納品した分が平積してあったそうです(ポップも飾ってくれていました)。(こ)


●2005年8月31日 (水)
 昨日、取次に『なぜ歩く なぜ祈る 比叡山千日回峰行を撮る!』の見本を提出してきました。取次の窓口で待っていると、他の出版者の方も同じように新刊見本の提出をしにきていて、なんだか本ってたくさん作っているんだなあ、と当事者でありながら他人事のように驚きました。

 比叡山は最澄が開いた天台宗のお寺ですが、来年(1月26日)は比叡山が開宗してから1200年にあたる年で、冬は雪が深い関係で今年の10月にその記念行事(法要)が集中しているみたいです。全国にある比叡山から出た宗派のお坊さん達(浄土真宗、浄土宗、霊友会、立正佼正会、真言宗、曹洞宗、日蓮宗、時宗など素人的には仏教全部と感じるぐらい)が比叡山にきて法要を行うようです。だから、もし『なぜ歩く なぜ祈る』が眼に触れたら買ってくれそうな関係者が京都や滋賀県の坂本には、下品な言い方ですが、うようよいるのです。
 取次の窓口の方にはその旨説明して、京都の書店に通常よりは多めに配本してもらえるようにしてもらえると助かります、とお願いしました。

 (す)が都内と近隣県で行った本書の営業も、まあまあ健闘していると思います。やはり、大型書店は多めにとってくれる傾向があります(もちろん立地条件や客層等により違いがあり、ゼロの大型店もけっこうあります)。

 取次への搬入は9月5日(月)の予定です。(こ)


●2005年8月25日 (木)
 本日『なぜ歩く なぜ祈る 比叡山千日回峰行を撮る!』の見本本が上がりました。
 台風、すごいようですが、ひどい被害が出ないことを祈ります。私は替えの靴下を持ってきてみました。

 G4ですが、まだ御機嫌ななめのようです。怖いので触っていません。早く忘れてくれるとよいのですが。
 あと、続けざまにMOドライブの調子も悪くなり、こちらは保障期間が今日までだったので、ぎりぎり月曜日に修理に出してきました。デイスクを入れると、認識してくれるのとくれないのがあり、データの移動に手間取っていました。
  修理窓口の人(某量販店)によると、パソコン周辺危機はデリケートなので、修理というよりは、部品全部を取り替えるとのことです。作業に時間をかけるよりは取り替えた方が楽で確実なのだと思います。いずれにしても、よくなって帰ってくるのは楽しみです。 (こ)


●2005年8月20日 (土)
 本日『なぜ歩く なぜ祈る 比叡山千日回峰行を撮る!』のページをアップしました。
 今週から、本書の書店営業に(す)は行っています。なかなか好感触の書店も多く、励みになります。

 25日に見本本ができあがる予定です。(こ)


●2005年8月12日 (金)
 8月9日(火)に『なぜ歩く なぜ祈る』の青焼きと色校が出校し、本日、無事校了しました。
 無事というか、昨日、修正作業をコンピュータ(Power Mac G4、以下G4)でしていたときに、突然、G4が御機嫌を損ね、正常に動いてくれなくなりました。しかも、運の悪いことに、入稿したデータのバックアップをとっておらず(入稿したデータは印刷所から返してもらっているのですが、pdfファイルになっているため、そのファイルでは修正ができません)、他のコンピュータで作業をすることもできませんでした。  『本当は怖い家庭の医学』の仕事をしていた3月にも、バックアップをとっていなかったために入稿直前に痛い思いをしているはずなのに、反省が足らないようです。運のせいにしてはいけませんね。

 昨夜は起動して何かをクリックするとすぐダウンする、の繰り返しで、どうにもならなかったのですが、今朝、起動したら、一時的に普通 に上がり、おそるおそる校了用のデータだけ、別のHDに移動できました。それで作業をすすめ、校了しました。ただ、やはりまた印刷所の方をお待たせしてしまい、データ自体もメールでお送りするという失態です。そして、データの移動ができた直後にコンピュータは再びダウンし、サポートセンターとの電話での指示による回復作業を試みましたが、現在もダウン状態です。
 それから、CTPの場合、本文を入稿後に直してもタダというのは、ウソでした。申し訳ありません。今回は、かなり修正箇所が多くなってしまいましたが、1ページにつき100円の差し替え料がかかるそうです。

 東京都町田市にある久美堂小田急町田店さんから『笑顔外来』の補充を10冊いただきました。町田は、著者の船木さんの医院があり、いわばお膝元です。レジカウンター横の目立つ場所(恥ずかしくなるくらい)に置いてくださっています。
  補充のお電話をいただいたあとで、「ポップ(ピーオーピー広告。 小売店の店頭に置いたり、商品につけたりする広告。ポスターや価格カード、店内のディスプレーなど。購買時点<Point of Purchase>広告:Yahoo!辞書)をつくってもらますか」というご依頼をいただき、校了の作業が滞っている中、初めて(私は)つくってみました。

 本日、(す)に書店に直接納品に行ってもらい、ポップも一緒にかざってきてもらいました。かなり拙く、反対の効果 にならないか心配ですが、(す)によると、他のポップに比べうちのが異常に大きいようだという報告を受けました。なんでもいいのでたくさん売れてほしいです。
 『笑顔外来』ですが、「栄養と料理」(女子栄養大学出版部)9月号で、「笑いが高める免疫力」という特集の取材記事に船木さんが載っています。「スマイルドクターがすすめる美しい笑顔のつくり方」というタイトルです。
 また、「矯正臨床ジャーナル」8月号(東京臨床出版)に<話題の新刊>として『笑顔外来』が紹介されています。
 いろいろ出していただき、とてもありがたく嬉しく思います。(こ)

ぴんぼけしてしまいました

●2005年8月8日 (月
 山岳の地図読み講習会でのこと、たった30メートルほど移動して遠くの山を見て、同じ山の見え方の違いに驚きました。今までそんなことに気づきませんでした。では、1キロや2キロ離れた違う場所からでは、30メートルでこんなふうだと、まるで別 の山のように見えるかも知れません。まして、90度別の方向からや裏側からでは推して知るべしですね。

 人や人生も、見る場所によってぜんぜん違うのではないか、とちょっと年寄り臭い考えが浮かびます。このごろ、ときどき、人からそんなふうに自分が見られているのだ、と思いもかけないことに出くわし、驚いています。これは、同様に、私も誰かをとんでもない方向から見ているのかも知れません。人だけでなく、いろんなものごとも、ある方向からの思いこみにとらわれているのではないか、と気づきます。もっと自由に柔軟に想像しなければと考えています。(お)


●2005年8月5日 (金
 昨日今日、通勤中の雰囲気に「夏休み」を感じます。例年同じです。世間の休みに関係なく、弊社の仕事が込んでいるときも、やはり雰囲気はモアっと私を包みます。今年の夏は、いつになく、仕事が込んでいるわけではありません。それでも、昨日やっと一区切りつける仕事が終わるまでは、気ぜわしい毎日でしたが、今朝、「ああ、御盆休みなのだ」と思いました。
 次の企画を考えていると、また、わくわくしてきます。(お)

 昨日、『なぜ歩く なぜ祈る 比叡山千日回峰行を撮る!』を印刷所に入稿いたしました。ひさしぶりに入稿時の緊迫感というか張り詰めた感じを味わい、終わった時の安堵感が心地よく感じました。ただ、私が仕事の時間が読めず作業がぎりぎりまでかかり、いつも印刷所の方をお待たせしてしまい、申し訳なく思っています。

 今回の本も前回の『笑顔外来』に引き続きCTP印刷です。カバー等色校正のあるものは従来のフィルム出力、色校になるのですが、モノクロ1色だとフィルム出力より1工程少ないCTP(Comuputer to Plate)が時間的にも金額的にもかなりリーズナブルです。入稿データからダイレクトに刷版(印刷機にかける版)されるので、校正を出して間違いを訂正することはできないのものと思っていました。しかし、刷版出力前に確認用に、校正は青焼ではなく白焼というのだそうですが、プリンタで出力したものが面 付けされたような感じの校正が出ます。それを青焼の感覚で校正し、もしあれば修正はデータで行い、そのデータと校了時に差し替えます。フィルムだと修正箇所ごとにお金がかかるのですが、CTPの場合基本的にタダです。もちろん入稿後に修正はなるべく出ないようにしたいものですが。
 1工程省かれるため、出力精度もアップするそうです。
 弊社はInDesignというレイアウトソフトで組版をしておりますが、お願いしている印刷所では InDesignの場合、PDF入稿にしなければならないことになっています。最初はこれまでやったことがなかったので不安でしたが、InDesignでは簡単にPDFファイルを作成できましたし、入稿データ自体も軽くなるので、なかなかいい方法だと思います。(画像が多かったりするとPDFの作成に時間がかかり、この時間も見越して入稿作業を進めなくてはなりません。なかなか難しい)

 『なぜ歩く なぜ祈る 比叡山千日回峰行を撮る!』は入稿直前までカバーや本文の構成、地図などが変化し(進化だと願っています)、本ができていく感じでした(舌足らずですが)。著者の根本さんも入稿直前まで電話で細かい質問に応えてくださり、有り難かったです。また、ちょうど作業が佳境のときに、根本さんがずっと取材され、また本書にも多く登場される酒井大阿闍梨さんが「徹子の部屋」に出ているというお電話をいただき、(お)は自分の最新型のテレビ付き携帯電話で視聴ていました。私が作業しているパソコンはテレビのソフトが入っているのですが、ちょっと作業で見ている余裕がなく、ラジオで音声のみ、聞きました。
 入稿日になんてタイムリーなのかと、運命的なものを感じました。酒井大阿闍梨がいろいろ露出していただけると、本書の売れ行きにも影響が出るのではとさらなる露出に期待しています。
 さすが2000日も過酷な回峰行をやり遂げた方だけあり、80才近いのにとてもお元気そうで神々しい感じでした。(こ)


●2005年7月26日 (火 
 『なぜ歩く なぜ祈る 比叡山千日回峰行を撮る』。本書もずいぶん長くかかりました。原稿は、昨年にできていました。今までに大きな修正の校正出力は6回にも及んでいます。これから最低でもまだ3回校正しますが、今後は大きな修正はない予定です。8月末に新刊刊行できそうです。 著者の根本さんは、ほんとに私たち編集の勝手な注文や希望を聞いてくださいました。おかげさまで、本書で著者の訴えようとしていることが私たちにもすごくはっきりとしてきました。 それで、数日前に本書のキャッチコピーが決まりました。

「あなたの幸せを、祈ってくれている人がいる」
「忘己利他。千日回峰の行者は、他人の幸せを祈って歩く」 です。

 そして、オビの裏面には、次のような本書の解説を入れました。

<比叡山で千二百年間途絶えることなく続いている荒行があります。
 「千日回峰」 行は、比叡山中の谷から谷への道を千日かけて、ひたすら歩き続けます。その距離は、地球一周に当たる四万キロにもなります。
 最初の七百日は、自分のために祈って歩きます。他人のために祈れる資格を得るために。七百一日目からは、人のために祈ることが許され、今度はひたすら人の幸せを祈って、さらに苛酷な道のりを歩き続けます。
 映画監督の著者は、当時あまり知られていなかったこの千日回峰行を、行者の後ろをカメラマンとともに追って歩き、テレビドキュメント作品として世に送りました(昭和63年度ギャラクシー賞受賞)。

 仕事ができて無事に生きていけるのは何かに支えられているからだ、と思いました。人は何かに向かって手を合わせます。そして、自分もまた何かに護られ、祈られていることに気づきます。
 今日も行者は、人の幸せを祈って歩いています。死にたくなるような不幸な時に、「自分のためにも、祈ってくれている人がいる」ことを知れば、人は救われるのではないか、ということを、比叡山は著者に教えました。>

 本書を上製本にするか並製本にするか、それに伴う値段がまだ決定していません。1900円〜2200円の間の予定です。本書に興味のある方は、ぜひご予約ください。受け付けています。本ができ次第、お送りします(発行までのお申し込みは1割引)。間もなく、目次やチラシをアップします。(しました→こちら 7/28) (お)


●2005年7月13日 (水) 
 『笑顔外来 矯正歯科医のスマイルトレーニング』の配本リストをやっとアップしました。ちょっと時間がかかりすぎてしまい、反省しています。いつか詳しく書きたいと思っていますが、弊社は3つの取次をとおして、新刊を出したときに書店に配本して貰っています。「どこの書店に何冊」というリストを取次から“購入”して(けっこういい値段です。地方小出版はただでいただけます)、それをアップしています。実際にどのくらい読者の方などに役立っているかは疑問ですが、どこの書店に入っているとか、この地方にこういう書店があるのかという発見があり、なかなか面 白い作業です。
 ただ、このリストがなかなかのくせもので、業界用語のような省略名称で書店名が書かれているうえ、印字が文字数が長い場合は途中で切れていて、きちんとした名前でない場合が(特に日販の)多く、特定に苦労します。一例を挙げますと、「高知市 T・土佐道路」とあるのは、「TSUTAYA土佐道路店」のこと(だと思います)。
  今はほとんどの書店さんがホームページをお持ちなので、拝見すれば店舗情報で最寄駅や入居しているビル名などもわかり、大変便利です。 うちは配本数が少ないので(著者の方申し訳ありません)、こういうある種マニアックな対応ができますが、配本数が膨大だと大変だろうなあと思います。もっとも配本数が多い出版社さんは、営業専任の部署があり、その暗号のような書店名を理解できるのシステムをお持ちだそうです(日販の方の話)。 (こ)
●2005年7月6日 (水) 
 戸部さんの『強くて楽しいキューバ』がアメリカ野球愛好会機関誌「ダッグアウト」に紹介されましたので、その記事をアップしました。→「強くて楽しいキューバ」書評

 先週の6月28日、29日の2日間、根本順善さんの比叡山千日回峰の本(仮題『なぜ歩く、なぜ祈る−比叡山千日回峰を撮る』の取材で、会社全員で比叡山(京都府と滋賀県にまたがる山々の総称。天台宗の総本山延暦寺がある)に登ってきました。 梅雨の時期だから仕方がないのですが、北陸の方で記録的な豪雨となった雨と重なり、二日目は雨の中の蒸し暑い山行となりました。
 比叡山は(ケーブルカーやロープウェイを使えば)京都駅から一時間あまりで頂上に至ることができる、非常に行きやすい山です。しかし、登山道は長い登りが続いたり、道の両脇がえぐれて洞窟の中を通 っているような気分になる道があったり、谷も多く、決して軽いお散歩ではなく、探検気分になったり大自然を満喫できます(1日目にサルの集団と出会いました)。しかし、ドライブウェイも山の中を通 っていて、バスもあるし、延暦寺の中には土産物屋や食べ物屋もあるし、京都や滋賀県の人は身近に気軽に行ける山があり羨ましいと思いました。

 その根本さんの著書『敷島隊死への5日間』が演劇の原作となり上演されます。「Last Five Days−死への5日間−」というタイトルです。シアターグスタフ(小田急線喜多見駅下車)で7月21日(木)〜24日(日)の間、全6回の公演があるそうです。詳しくは下記の劇団グスタフさんのページをご覧ください。
http://www.h6.dion.ne.jp/~gustaf/main.html
(こ)


●2005年6月21日 (火) 
 日本書紀史注のページをアップしました。巻第四を刊行したのは、1999年の2月ですので、かなり昔のことになります。目次などを見ながら、こんなことをしていたなあと少しセンチメンタルな気分になりました。

 そういえば、会社のある築37年のマンションは「マンション再生計画」と張り切って銘打ち、エレベータとエントランス部分の大改装(?)をしています。明日、郵便ポストがダイヤルロック付きの新しいものに変わるので、先ほど7年ぐらいお世話になった南京錠を取り外してきました。
  エレベータは、すでに「再生」されました。今までのエレベータはかなりのんびりしたスピードの上、がたがたと震え、たまに屋上に洗濯物を干しに行くときなど、 上階へいくほど揺れが激しくなり、身の危険を感じておりました。再生後のエレベータは、内装も綺麗になった上、いままでは夏は首振り扇風機だった換気が、なんとエアコン装備に。たぶんマンション中でいちばんハイテクな部分になったのではないでしょうか。ただ、中についている蛍光灯を以前のものを流用しちゃってるあたりが少し気になります。何か思い入れがあるのでしょうか。
 また、エントランスは天井を張り替え、電灯を交換しただけで、ものすごく明るくなりました。これで訪れたお客さんも少しはよい印象を持っていただけるのではと期待しています。(こ)


●2005年6月18日 (土) 
 『笑顔外来 矯正歯科医のスマイルトレーニング』は、書店への委託配本数も少なかった上に、補充回転も今のところあまり芳しくありません。残念だし心配していますが、しかし、DMでの反応はぼちぼちあって、その注文がある度に嬉しくなります。
 DMからこのページにお越しくださった方は、2005年5月21日の本ページに個人的なキャッチコピーを記していますので、こちらも御笑読ください。

 本ページトップに新しく書き込みました通り、本日記の更新時に本日記の更新をお知らせする自動配信のサービスを始めました。あまりお役に立つような内容ではありませんが、弊社とのご縁のしるしにお申込くだされば嬉しく存じます。また、新刊発行の時には、ご登録の方に対して何らかのサービスができればと考えております。
 お申込みはこちらからもどうぞ。「更新時配信を希望」とメール本文にお書きいただき、お申込み下さい→ メール(お)


●2005年6月11日 (土) 
 東京は梅雨入りしたようです。今年は長い梅雨になるのでしょうか。 雨の間を縫ってやっぱり山に行く予定です。
 取材のための比叡山行きも楽しみです。2万5千分の一の地図と登山地図も買いそろえましたが、天候が心配です。

 6月9日に根本監督と3回目の会議をもちました。本の仮題を『なぜ歩く、なぜ祈る〜比叡山 千日回峰を撮る』としました。
 フィリピンの旧日本兵戦没者に手を合わせる巡拝のこと、母の病気回復を祈って13歳で入山した少年のこと、著者自身の母への思いなどが、本書の記述の底流に一つの流れを作っています。 そして、自己を捨てて「他人のために祈る」とはどういうことかに、ふと思いを巡らせられ、考えさせられます。
 原稿はとっくに出来上がっているのですが、編集部ではもっと自分たちが理解した上で読者に紹介したいと思っています。(お)


●2005年6月3日 (金) 
 暑くなったり寒くなったり、近々梅雨に入るのだなという感じがいたします。
 トーハンと日販に(す) が納品に行き、返品を持って帰ってきました。
 あまり動きのない日です。

 今日、銀行に行きました。あるところからお振り込みいいただいた額が請求額とは違うので引き算してみたら840円も差がありました。たぶん振込手数料を請求額から引かれたのだと思いますが、なんて高いのだろうとびっくりしました。630円の手数料は経験済みですが、840円は初めてです。きっと窓口で振り込んだのでしょう。人件費だから仕方ないのかも知れませんが、ちょっとなんだよと感じております。

 先日、出勤途中に突然雨が降ってきました。ふだんならかまわず傘をささずに(買わずに)歩き続けますが、この日は髪の毛から水が滴るぐらい非常に激しい雨でした。そんな私の姿を見て不憫に思ったのか、反対から歩いてきたおばあさんが、自宅なのか訪問先なのか、マンションに入りかけた時に、「この傘を持っていきますか」と、さしてきた傘を閉じながら声をかけてくれました。びっくりして(自宅だったらいいけど、訪問先だったら帰らなくてはならないので)「えっ、どうしてですか?」と聞いたら「だってこんなに降っていたら風邪をひくじゃないですか」とおっしゃるので、「もうすぐですから大丈夫です。すみません」と言って立ち去りました(本当はあと10分以上かかるので全然大丈夫じゃないのですが)。確かに言われてみると雨は冷たくて風邪を引くかも知れないと思いましたが、そんなふうに声をかてもらえたことがすごく嬉しくて、朝から幸先がいいぞと思ったのと、雨に濡れているということは哀れに見えるのだな、これは傘でも買おうという気になりました。
 いちばん近いセブンイレブンでビニール傘を購入しました。525円もするのでちょっと躊躇しましたが、雨に濡れている姿で、傘を手にとってまた戻すということが難しい状況でした。
 あとで 友人に「このビニール傘は高かった」と話したら、「どんな値段が出てくるのかと思ってたら525円なので、(せこくて)ちょっとびっくり」と言われました。

 長々と書きましたが、先の振込手数料と傘の話のつながりは、<私はセコイのかしら>ということです。

 件の傘ですが、「APO」というロゴが入っています。人が持っているのを何度か見かけたことがあるのですが、なんでアポ? ちょっといやだなあと思っていました。どういう意味があるのかネットで検索してみたところ、けっこう疑問に思っている人はいるらしく、「【APO】非晶質ポリオレフィン Amorphous Polyolefin  【EVA】エチレン・ビニール・アセテート Ethylene-Vinyl Acetate  ちなみにビニ傘にはAPO以外にEVAというものもありました。(10年位 前で現在はあまりみかけませんが)ビニール部の材質の略だと思います」という記述がありました。また、ネットの自分の日記などに「アポの傘、盗まれた」との嘆きを書き記すぐらいの愛用者の方がいらっしゃることもわかり、よかったです。

 申し訳ありませんでした。今度はもう少し有益で元気の出るニュースをお伝えしたいと思います。(こ)


●2005年6月2日 (木 
 2000年9月にこのホームページを開設しましたが、まだ一度も大きなリニューアルができていません。
 その開設当初のころ、yahooの登録で弊社のカテゴリーが「印刷」に分類されました。それを見た著者から「出版」分類へのカテゴリー変更をするように何度もアドバイスを受けながら、これもそのままになって現在に至っています。
 弊社のhpの表紙ページを見てくださればわかることなのですが、弊社は印刷機を持った印刷所ではありません。しかし、昨日もハガキ印刷のみの依頼が電話でありました。それはちょっと勘違いされておられるのですが、弊社では印刷物に関するあらゆるご相談にお応えしたいと思っていますので、それが案外、お役に立てる場合が少なからずありました。このカテゴリー分類のおかげで、今までいろんな新しい出会いがあって、よかったことも実は多いのです。
 だからみなさんも、何でもご相談してみてください。
 私は「山歩き」をしていますが、「山の本」の自費出版をしたい人のお手伝いをしたいと思っています。もちろん特に「山の本」に限らずともなくても、あらゆる分野の自費出版のご相談にお応えしますが、弊社で山の本を出す準備も兼ねて、是非やってみたいと思っています。お考えをお持ちの方は、是非ご連絡ください。 (お)

●2005年5月30日 (月 
  フィリピンの元日本兵生存が話題になって、今日現在ではどうやらそれは怪しい情報となりそうです。私の伯父に当たる人が南方で戦死していますが、その詳しい情報を母(戦死者の妹)に聞こうとしたら、「太平洋上、詳しくは軍事秘密でわからない」との答えにびっくりで、笑ってしまいました。
 この話題にちょっと関心を持った理由は、映画監督の根本順善さんの本を作ろうとしていますが、その根本さんがフィリピンの日本兵のことにいろいろ関わり、調査をして、小説(未発表)も書いておられるからです。
 そこでしばらく「根本順善のページ」を作って関連情報をアナウンスしていこうとと思いつきました。ページは近いうちに作ろうと思っています。(お)
●2005年5月25日 (水) 
  この欄ではほとんど触れてこなかったことで、弊社のとても重要だった活動に思いが至りましたので、記録しておきます。
  1995年10月に、弊社は「実験 通信誌」と謳って、ほぼ月刊で冊子「KAZESAYAGE」を創刊しました。いつからか年に2回だけ休んで10回の発行になりましたが、途切れることなく、先日まで定期的・継続的に発行して参りまして、ついに100号になりました。とても不思議な冊子なのです。
 巻頭言の岩本光雄さんの連載は100号で 100回目、漫画の須貝正浩さんも100回。後藤さんも創刊号から「唯臓論」を連載し、1999年11月に単行本にまとめて弊社より刊行し、そのあと引き続いて「化石少年」が連載になりました。それは、100号の76回まで続いて、実はまだ終わっていません。船木さんは、4号から「あごのかたち」の連載を開始し、1998年に弊社から単行本として刊行しました。その後、暫くおいてから「スマイル」の連載が始まり、実はそれが今回の『笑顔外来』の元になりました。佐藤恭子さん74回、あびきひろしさん65回、上野亮介さん33回で、もう何年も執筆陣は固定で、決してお休みはないのです。
 本誌の不思議なことの一つは、この執筆陣に原稿の催促をしたためしがないことです。「次回は 20日ごろに」と、おきまりの伝言を、本誌を送るときにメモしておくだけで、全員が忘れもせずに、送ってきてくださるのです。こんな雑誌は、まずないと思います。
 しかもこの執筆陣には、一度も原稿料は支払われていません。原稿料なしの約束なのです。なのに、どうして? という嬉しいやら申し訳ないやらの思いです。そして、今回の100号を区切りの休刊にはブーイングが出ています。
 読者も不思議です。きちんと調べてはいませんが、大半は創刊号以来の100号読者です。以前は購読料がありましたが、だれも 継続購読を打ち切る人がいないのです。それで、途中からは、郵送料のみをいただき(そうでないと不要な人にまで送ることになりますので)、無料にしました。
 100号でいったんお休みにすることは、1年ほど前から予告してきたこととはいえ、これから弊社の新刊を出していこうという時に、逆にこれからこそ弊社の定期的刊行物が必要な時なのに、 休刊するとは実に不思議な出版社だと私も思わなくもありません。
 そしたら、昨日、本誌の連載執筆者から、突如、バラの贈り物が届きました。もう会社中でびっくり大喜びです。それですぐに写 真に撮りました。このバラはご本人がご自分の庭で育てられたものなのです。バラの話も本誌にときどき書かれていました。「原稿には書いてきたけど、一度も本物をお見せしていないので」と、電話で聞きました。
 本当に感激で、このバラは弊社を励ましてくれます。弊社も頑張って、立派に花開きたいと思います。

 『笑顔外来』 のDMに取り組んでます。よく応答してくださっています。少しずつですが、努力して広めていこうと思っています。DMからこの更新日記を御覧いただいた方のご購入を祈っています。(お)

 5/23(月)、『笑顔外来 矯正歯科医のスマイルトレーニング』が店頭に並んでいるのを見に、神保町の書店と新宿紀伊國屋南口店に行きました。神保町・お茶の水では計5店中3店に1冊の棚差しですが、ちゃんと入っているのを確認し、嬉しく思いました。配本書店リストは今週中に取次から入手できるので、アップする予定です。(こ)

あまりの豪華さに感動している社員ら


●2005年5月21日 (土 
 『笑顔外来 矯正歯科医のスマイルトレーニング』の本は、たぶん普通 は、若い女性がチャーミングな笑顔を作るための美容や表情パフォーマンスの本だと思うでしょう。もちろん、それは間違っていません。また、副題に「矯正歯科医の」とあるので、歯並びのことが書いてあるのかなとも思われるかもしれません。それも正しいのです。
 スマイルトレーニングですから、笑顔を作る訓練法が具体的に書かれているのも当然です。
 私は、初老の男性なので、以上のような内容では、少なくとも私にはあまり興味がわきそうにありません。しかし、です。
 「免疫力」によって病気が治る話は、すでに多くの人が耳にされているでしょう。「笑う」ことの効果 は、本当にすごいのです。この本は、その事実を紹介してはいますが、それを証明するためのものではありません。しかしもし、重篤な病気の人がいたら、一人きりであっても意図的に笑う時間を持てば、医療で治せない体の状態が好転するかもしれないことは知っておいて損はしません。

 朝、歯磨きのあと、1分間、口角を挙げるトレーニングをして、表情筋を鍛えて、意識的に「今日一日、笑顔を人に見せよう」と心に思うだけで、その一日の状況は変わるかもしれません。誰だって不機嫌な人の顔を見るより、笑顔の人と会うのは気持ちがいいのに決まっていますから。  私はこの本の制作に関わっていた期間、ある日鏡を見て、ずいぶん顔の筋肉がたるんで口元が例に漏れずへの字に下がっているのに気づかされました。「ああ、やはり老けてきたな」と思いました。それで、本書の表紙にあるように、両手人差し指で口角を挙げることをやってみました。
 腹筋を鍛えようとした人はよくご存じだと思いますが、短期間では全然効果が出ずにそのうちいずれやめてしまいますよね。ずっと継続的にやっている会社の同僚を私はこの点に関しては尊敬しています。脱線しましたが、腹筋は一朝一夕に鍛えられるものではなく、私の予想では、表情筋はなおさらそれよりもっと効果 が出にくいのではないかと、本書の著者には申し訳ありませんが、正直そう思うのです。

 下がってしまった口元は、なかなか簡単に若々しい笑顔に戻るものですか! 出てしまった腹のように。
 でも、続けている人は偉いですよ。表情筋を鍛えて笑顔を作ろうと、そう意識的に思うだけで、何もしない人とは違ってきます。そう思うことだけですでにポジティブで積極的な気持ちが生じていて、体の状態、心の状態、人間関係までが好転していくきっかけになることもあるのです。
 一人きりで部屋にいる時間の多い人は、一人でスマイルトレーニングをしてみるのもいいかもしれません。

 こんなことを書きながら、実は、私自身がそんなに熱心ではありませんので、これからちょっとは気を付けようと考えているところです。
 本書がみなさんの参考になれば嬉しいのですが・・・。(お)


●2005年5月20日 (金 
 昨日、取次(トーハンと日販)に『笑顔外来 矯正歯科医のスマイルトレーニング』を納品しました。その他の取次経由もほぼ同時です。週末には、書店店頭に並ぶと思います。店頭で「発見」されたら、ぜひ、ご一報くださいね。(お)
●2005年5月13日 (金 
 本日、取次(トーハンと日販)に『笑顔外来 矯正歯科医のスマイルトレーニング』の見本を持って委託配本の申請に行ってきました。委託配本数は、今回も最小に抑えています。いろいろ血圧の上がることもあったのですが、それは、機会があれば、後日に。取次ぎ搬入日は、5/19(木)の予定です。地方小出版流通 センター経由の他の取次配本数は、昨日決定しました。

笑顔外来ご予約受け付け】
「笑顔外来」のご予約受け付けております。5月23日までにご予約の方は、送料無料でお送りいたします。
 こちらのメールアドレスで、冊数、お名前、お届け先の御住所、お電話番号を記入の上、お申し込みください。お待ちしております。(こ)
  kosuge@fujinsha.co.jp


  5月12日、映画監督の根本さんとお昼をご一緒しました。かなり以前から懸案になっていた新刊の企画をいよいよスタートすることになって、そのための雑談です。監督が執筆された「比叡山 千日回峰行のドキュメント」の本を作ります。
 根本監督は、この千日回峰のテレビドキュメンタリー番組でギャラクシー賞を受賞されています。じつは、私が山歩きを始めた一つのきっかけは、そのビデオを見て、山を走る修行者の姿のイメージが私の心に残ってしまったからです。なぜなのかの深層心理は、自分にもよくわかりませんが。自分が山へ行って、あとは下るのみという下山の行程では、この姿が目に浮かんでくるのです。近いうちに、実際に比叡山の千日回峰の道を歩いてくるつもりです。
 本書の編集は、まず現在、著者のテキストデータを仮組版のマスターに流し込んで、今回はいつもと違い、この段階ですでに指示されているルビをふりました。組版ソフトのInDesignでは、本文書体の級数を変更してもルビもそれにともなって自動変換されるからです。
 じつは、仮の流し込みで、小さい文字なのに総ペイジ数が250ページをすでに超えているのです。できれば字をもう少し大きくしたいし、ページ数は、できれば240くらいに収めたいのです。
 この作業と同時に一方で、比叡山や千日回峰についての先行類書の調査や資料集めを始めています。(お)


●2005年5月11日 (水) 
 昨日、『笑顔外来 矯正歯科医のスマイルトレーニング』の見本を印刷所の方が届けてくださいました。苦労というか長期間に亘った本だけに、手にしたときは、「おおっ」と声が出てしまいました。不思議なもので、同じ図版や内容を校正紙(ふつうのコピー紙)でずっと見てきたはずなのに、本という形になった瞬間に別 のもののように立派で神々しく見えました。取次へは明日以降に見本を出しに行くので、来週末か再来週には書店に並ぶと思います。

 今日、弊社の(す)が、先行見本本を著者の開業する矯正歯科医院に届けに行き、その帰りに経堂駅(小田急小田原線)の周囲にある3書店に「笑顔外来」を店頭に置いてもらえないですかね、とお願いに行きました。さすがに地元なので、新刊展示に注文をいただくことができました。後日に、配本書店のリストにも記します。(こ)

 とてもうれしい知らせがありました。弊社がお手伝いした『栄養教諭とは何か  「食に関する指導」の実践』(女子栄養大学出版部)が、増刷になるそうです。最近のニュースで私には際だってうれしいことです。
 栄養教諭というのは、学校給食の管理栄養士や栄養士の人で、教員免許を持っている人が、新たに「栄養に係わる教育に関する科目」を履修して取得できる教諭免許です。これによって教諭職採用となり、授業も担当できることになります。この制度は、実は昨年法案が成立し、本年2005年4月からの施行で、つまり今年が1年目なのです。
 その第1号の栄養教諭資格取得のための集中講義を、昨年末、版元担当編集者にお供して、私も聞くことができ、その講義録を元に本書が作られたのです。
 限られた読者の専門書でもありますので、販売を心配していましたが、こんな早く増刷になるなんて望外の喜びです。
 これからの時代に「食に関する教育」がいかに重要になるか、本書を読むとよく理解できます。直接この資格を目指す人でなくても、図書館などで機会がありましたら、どうか手にしてくださることを願っています。 (お)


●2005年5月6日 (金) 
 いい人もいれば悪い人もいる、それもプラスマイナスの法則でしょうか。
 駅の自動改札を通り、手にした定期券をケースに入れようとしたら、定期入れがありません。ポケットに入れたのだと思い、後から人が続いてくるので、探りながらホームまで来て、ケースのみを改札付近に落としたことに気づき、慌てて戻りましたが、すでにありません。すぐ前の駅事務所で尋ねても届けはありませんでした。
 定期券は手許に残っていますので、定期入れにはJRのSUICA、パスネット、バスカードなど持ち主の分かる情報がないもののみが入っており、拾い得の典型です。改札付近ですので、直前に落としたものであることは容易に想像がつくはずで、拾い得の人の精神に少し嫌気がさしました。あいにくというか、こういうときは往々にして新券やチャージ直後なので、よけいにそう思います。

 今度は、いい話。先日、長い尾根歩きをしました。今回は、6時間の行程ながら、入山から下山まで一度も腰を下ろしませんでした。昼食はおにぎりを食べながらの歩行でした。
 ザックを下ろしたのも数回だけです。尾根を降りる最後の峠で予定タイムを1時間も短縮していたので、ザックを下ろし、コンロでコーヒーを湧かしました。そのときにザックの後ろに引っかけていたはずの上着を落としたことに気づいたのです。何しろ、私は「落とし王」と言われているほど、毎回何かを落とさないことはありません。
 おいしいはずのコーヒーも、「あーあー」という気持ちで味もありませんでした。すると、そこへ夫婦の二人組が降りてきて、私の顔を見て、「上着を落としましたか?」と聞きました。落としたポイントによっては取りに戻るぞ、と思っていたら、「持ってきたから」と差し出してくれたのです。  これは驚きです。山中では、小枝や標識の丸太にシャツや帽子が掛けてあるのによく出会います。拾った人は、持ち帰らずにそこに目立つようにおいておくのですが、落とし主が取りに戻るとは思っていないのが普通 でしょう。この夫婦はそれを拾って持ってきてくれたのです。
 「休憩しなかったでしょう? どこかで休憩していたら落としたことに気づくはずなのに、そして追いついて渡せると思ったのに、全然いないので、前のバスに乗ってしまったと思ったのよ」
 この峠の前にザックを下ろした地点で、ザックの後ろに上着を縛りつけていたベルトがゆるんだのでしょう。先にその地点で休んでいた夫婦に、私が「お先に」と言って先に発ったのを覚えていて、落としたのが私だと気づいてくれたのです。それにしても、拾って持って来てもらえるのは、僥倖であるのに違いはありません。
 とても感謝しています。
 この山歩きでは、もう一つ、またしても道をはずすという、ちょっと変わった失敗をしましたが、それはまたいつかの話題で。

 久しぶりに長々と、雑文を記してしまいました。このGWは、切迫した仕事の状況になく、珍しくのんびりしていますので。

 5月2日、『笑顔外来 矯正歯科医のスマイルトレーニング』の本文、カバーとも、刷り出し見本が届きました。見本本の出来上がりは、予定通 り5月10日です。(お)


●2005年4月29日 (金)みどりの日 
 夏のように暑い日です。弊社は3月が決算です。会計事務所のご担当の方から、だいぶ前から提出書類の催促を定期的にいただいていたのですが、忙しさと怠惰にかまけていました。2週間ほど前、普段はおっとりして温厚な方なのですが、恐い声で最終警告の電話がかかってきたそうです(伝聞)。「笑顔外来」の入稿をして校正が出るまでの間と校了後の27日から、大慌てで書類を揃えたり、伝票入力などをしています。会計の作業というのは小規模な会社なのにけっこう時間がかかり、それでいて本業ではない生産性のない作業なので、いらつきます。(もっとも本業の仕事もそんなに効率的ではないと思いますが)

  4月26日に校了した『笑顔外来 矯正歯科医のスマイルトレーニング』のページをアップしました。色校のカバーを載せました。(こ)


●2005年4月27日 (水)
 昨日、幻冬舎の『最終警告! たけしの本当は怖い家庭の医学』の見本本が届きました。厚くてがっしりした本です。漫画が20本も入っています。手にして感慨ひとしおです。26日の読売新聞朝刊の2面 、半5段に広告が出ています。店頭でも、早く見たいものです。売れ行きが順調であるよう、願っています。

 弊社新刊の『笑顔外来 矯正歯科医のスマイルトレーニング』は、最終追い込みの予定を立てた4月1日以降、日程通 り、急登をがんばり、無事入稿したことはすでに記しました。そのあと、先週金曜日に本文校正出校。昨日、カバーまわりの色校正が出て、満足しました。本文の方は(いつもながら)最後まで何かある、緊張の作業でしたが(今回は修正箇所も多かった)、昨日、無事、校了しました。残念なページもすでにあるのですが、4月1日以降の完成度の高まりの結果 には、大いに満足しなければ欲張りでばちが当たるかも知れません。

 これが終わると、昨年来の仕掛かりは、残り一本になります。その一本は、今年の9月発行予定の変更で、これから長丁場の「登山」が始まります。スタッフ構成が再編成になり、弊社は当初の重装備を免れました。まだ、準備体操です。

  発行:幻冬舎 本体価格1500円 

 ついつい、山のことが頭にある文章になってしまいます。校了を挟んだ日曜日、西丹沢を歩いてきました。地図と地形に関する本を読んでいます。すごく面 白いのですが、実際には、何か所かで現在地を地図上で見失い、ポイントに到着するまで道をたどっているだけで、ほんとに初心者です。しかも、下りの一本道、迷い所のないはずの「東海自然道」の一つなのに、あろうことか沢に道をはずしてしまいました。勉強にはなりました。迷ったら、元に戻る。地図と地形に関する本を作る仕事がしたいと思います。そのための取材を兼ねた実際の山歩きと、資料の収集を心がけています。(お)


●2005年4月22日(金)
 
御無沙汰していますと言いますか、まるで月刊報告ですね。東京が桜満開になった時に、本欄に記そうとしていた形跡があります。
 おかげさまで、2月末より、昨年来の仕掛かり仕事が順々に仕上がってまいりました。
 幻冬舎発行の『本当は怖い家庭の医学』の請負いは、昨年7月からの計画で進行してきましたが、ようやく本日、見本本が仕上がったそうです。担当の編集の方は、校閲のゲラ集めに大変だったでしょう。お疲れさまでした。弊社も感慨ひとしおです。見本本は、月曜日に弊社に届くので、とても楽しみにしています。この本は、テレビ同様にとても興味深い内容で、しかも、もちろんテレビよりも活字でも情報量 が多く、きっと売れると思います。弊社もとても思い出の多い本で、ぜひともベストセラーになって欲しいと祈念しています。
 世田谷の印刷会社のお手伝いで、大学のパンフレットのDTPをお手伝いし、納品しました。
 北里大学の原田芳照教授著『医療系学生のための薬理学ノート』(B5判160頁)は、昨年4月からのお話で、ゆっくりと1年がかりで校正を重ねてきまして、ようやく完成し、納品しました。
 東京造形大学研究報別冊(A5判、112頁)は、かなり速いスピードで、DTP制作、印刷/製本があがりました。無事、納品。
 そして、やっと4月1日より、弊社の刊行本『笑顔外来 矯正歯科医のスマイルトレーニング』の集中編集の追い込みに入りました。この本こそ、数年間もずっと関わってきて、単行本にまとめるのを決めてから、大きな校正だけで13校にもなりました。それも、最後の1週間は、山登りでの頂上直前のような急登で、みるみる完成度が高まる緊張と快感を持ちました。ぱっと眺望が開ける思いです。そして、4月20日に入稿しました。初めてのPDF入稿で心配もありましたが、今日、無事にCTPの出力校正(青焼に対して白焼というのだそうです)が出ました。来週初めに校了で、順調だと5月10日に見本本が出来上がる予定です。予約者の皆様、お待たせしました。本欄をご覧いただいている方も、興味がございましたら、ぜひ、ご予約ください。

 以上のように書いてきましたが、じつは、この間、会社が潰れるかもしれないような大事件がありました。『本当は怖い家庭の医学』の納品間際の4月5日(2、3日前)に 、この本のデータを途中から1台のコンピュータにまとめていたのですが、そのコンピュータの電源が突如入らなくなったのです。修理も間に合わないタイミングで、もし、そのままなら納品もできず、「迷惑をおかけした」ではすむはずもありません。これが救われたのは、20本のファイルのうちの16本を、その前日に、たまたま先行して納品していたのです。4本は、出力紙のゲラから、全部入力からやり直しました。組版も作図も全部そっくりやりかえましたが、どうにか間に合ったのです。
 忙しかったり、大量のデータが集中していたり、この時だけはあってはならないと思うそのときに、こういうことが起こるのは、不思議ではないようです。機械も緊張し、重労働に耐えてきていますので、ダウンする危険度は、当然、通 常の時よりも高いのです。みなさまもバックアップに留意して下さい。そのコンピュータの修理は、たったの1日で電源部分の部品を取り替えだけで、無事帰ってきました。今、そのコンピュータで、この欄をアップしています。(お)