●2002年12月30日(月)
 27日、「わたしはあきらめない」のYOSHIKIさんの本の再色校を無事校了することができました。最後の最後まで気の抜けない本でしたが、たくさん売れることを祈って、ここまでこられたことに感謝しています。
  このために導入した新組版ソフトInDesignでの初めての本でしたが、まだまだ勉強不足で従来より時間もかかるし、わからないこともたくさんあります。困ったのは、後ろの方にある頁を前に移動したり(その逆も)するやり方が、いまいち、よくわからなかったことと、不要になった頁を1頁だけ削除すると大変なことになったりしたことです。これも回数を重ねていけばいろいろわかってくることでしょう。反対にいい面 は、画像の扱いが非常に楽になったことと、JISにはない異体字が作字をしなくても出てくることでした。
 来年は努力して少しでも生産性が上がるようにしたいです。

P.S.会社の大掃除を28日にしました。12月17日の更新記録に書いた蛍光灯ですが、無事交換しました。アルバイトの(た)さんが取りに行ってくれたので、蛍光灯の値段5292円だけかかり、昨年より4368円浮かすことができました。
 来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 (コ)


●2002年12月26日(木)
 先週の金曜日、やっと「わたしはあきらめない」のYOSHIKIさんの本が校了になりました。これでとりあえず(本当にとりあえず)、安心して新年を迎えられます。明日、即日校了の色校が出て、これで本当にホッとできることを祈りっています。

 先日、初めて池袋のジュンク堂に行く機会がありました。噂に聞いていたし、弊社の本の補充注文がけっこうあるので、是非一度行ってみたいと思っていました。ビルディング1棟すべてがジュンク堂でよく見て回るには時間が足りませんでした。 歴史のところに3年以上前に最後の4巻が出た日本書紀史注の既刊本が置いてあり、久しぶりに書店の棚に並んでいるのを感慨深く見ました。この本はここにありますを更新しました。(こ)


●2002年12月17日(火)
 また、前回の更新からかなり日が空いてしまい、反省しています。
 先週「わたしはあきらめない」のYOSHIKIさんの本の本文色校・付き物色校が出て、先週中に校了の予定でしたが、まだ校了できないでいます。
 『川崎和男 ドリームデザイナー』を紀伊國屋新宿南口店の6Fで9冊平積になっているのを見ました。

 弊社の事務所は駅のホームにあるような蛍光灯(長さ2メートル以上)2本を壁につけているのですが(天井からの蛍光灯だけでは暗いため)、電気店の店頭には置いておらず、取り寄せ注文となります。昨年までは近所の電気屋さんに注文して買っていましたが、コジマ電機が2、3年前に近所にできたのを思い出し、取り寄せできるか調べてみました。すると、耳を疑うような価格差。昨年までは2本で9660円(税込み)で高いとは思いつつ取り寄せなので仕方ないと思っていましたが、コジマ価格はなんと「2本で4960円(税抜き)」。ほんとに同じものなのかなと思いますが、これに送料500円を入れてもすごくお釣りが来ます。まだまだ弊社が甘いことを痛感しました。町の電気屋さんには申し訳ないのですが、ここまで歴然と差が出ると、今年はコジマで購入しようと思います。(こ)


●2002年12月5日(木)
 昨日、『川崎和男 ドリームデザイナー』を装丁をしていただいた桂川さんが教えて下さり、 神田の三省堂で 見ました。1階の「ノンフィクション」の棚で芸術関係の本の中に7冊ありました。面 陳(表紙を正面を向けて陳列)で なかなか目立っており、とても感動的でした。(こ)
●2002年12月2日(月)
 あっという間に12月に入り、ホームページの更新を怠っていたことを反省しています。

 25日に別冊課外授業ようこそ先輩「川崎和男 ドリームデザイナー」の見本本ができました。昨日、一昨日と書店で探してみましたが、まだ出ていないようです。やっと本書の紹介ページを作成しました。こちらです。(こ)

 今年7月から計画にあがっていた新企画NHKテレビ番組「わたしはあきらめない」のシリーズ本(KTC中央出版発行)がいよいよ来年年初の発行でスタートできる運びになりました。
 その第1巻は、YOSHIKIさんです。カバーは、デザイナーの桂川氏のご尽力で8月にダミーができていました。この本は、そのダミーカバーを本印刷して、本文の1折分を見本印刷し、その本文を組み込んだ束見本を20冊、ダミー本として作製するという、贅沢な準備を版元が認めてくれました。その意気込みの迫力を感じています。カバー、本文とも InDesignによる初めてのデータ作製でした。(InDesignについては、言いたいことがありますが、そのうちに)
 すでに、カラーのチラシが何万枚も印刷されて関係者に配布済みです。書店配本の予約も順調との情報を得ています。首尾よく行けば、1月10日には店頭にたくさん展示されると思います。
 その他に、この企画以前からあったもう一つのシリーズ本、同じく NHKテレビ番組「にんげんドキュメント」も、来年1月のスタートで頑張りたいと思います。(お)


●2002年11月19日(月)
 15日に別冊課外授業ようこそ先輩「川崎和男 ドリームデザイナー」の青焼き及び色校の校了をしました。関係各位 の皆様、本当にどうもありがとうございます。製作期間は長くかかりましたが、最後になり、川崎さんの事務所からご自身の作品のお写 真を提供して下さったりと、なかなか充実したのではないかと思います。25日に見本本が出来る予定です。(こ)
 
●2002年11月14日(木)
 11日に入稿した別冊課外授業ようこそ先輩「川崎和男 ドリームデザイナー」の青焼き及び色校が本日、無事出ました。明日、校了予定です。青焼校正を読んでいて、今回の本で川崎さんの著書から引用している部分に、東京でインダストリアルデザイナーとして成功していた川崎さんが(川崎和男さんは福井県出身です) 交通事故に遭われて、体を壊して故郷の福井へ帰った場面があるのですが、仕事がなく収入がないときに、当時の奥さんが「今月でお金がなくなるから」と花を買ってきて、「自分の頭の中には札束がぎっしり詰まっている金庫があるが、それを開ける鍵が見つからないんだと言ってみたりした」というのがあります。
  今日、「うちもだ、うちも」と思う出来事がありました。 弊社刊行物の『日本書紀史注』の巻2、3、4の注文があったのです。全30巻のうち、既刊4巻まで発行しましたが、5巻以降の刊行予定が立っていないため、注文も書店の在庫もほとんどない状態が2年以上続いています。弊社の刊行物としての新刊も出していないため、本の出荷数もものも言えないくらい少ないです。それが、いきなり1冊6000円(本体価格)の商品が3冊いっぺんに売れるのです。弊社には札束ならぬ 在庫の本がたくさんあります。これを札束に換算したら、ちょっと違うかも知れませんが、上の川崎さんのような気持ちになりました。 本はやはり売れると嬉しいです。(こ)
●2002年11月9日(土)
 11月中の発売までの納品が「どうしても」ということになり、急遽、11日入稿の予定になりました。金・土・日と突貫作業です。でも、7割から9割の出来にもっていく過程は、これはやったことのある人はだれでも 感じている、何ものにも代え難い快感です。自分の作っている本がぐっとさらに好きになる瞬間です。 課外の川崎さんの本はいい本になると思います。表紙のデザインも周りには評判が良くて安心しました。(お)
●2002年11月1日(金)
 一昨日、久しぶりに取次のトーハンに注文品の返品を受取に行きました。弊社は最近新刊を出していないので、原則的には返品はありえないのですが、書店が売れた本を自主的に補充注文してくれて、ある程度置いてから返品するというケースがあり、そういうものを引き取ります。返品は、当たり前のことですが(当たり前というのもおかしいのですが)、売上げからマイナスされます。以前、売上げより返品額が何百円か多くて請求書が来たことがあり、それ以来納品額以上の返品は受け取らないようにしています(発生しないはずだし)。しかし、中には客注品キャンセルで平気で返品する書店もあり、そういうものと好意的な補充注文とを区別 する目的でトーハンに納品する全ての本の短冊に書店名、注文日、注文者、納品日を書き、弊社でもそれを控えるようにして3年経ちました。今では出所の分からない本はトーハン取扱品に関してはないと思います。しかし、こんなくちゅくちゅしたことができるのも、納品数が異常に少ないからでしょう。それを思うと悲しい行為ですが、返品の要求があった際には威力を発します。
  最近トーハンの返品の担当者が変わり、気分良く返品を受け取れる気持ちになりました。気分が良くても悪くても、状況は何も変わっていないのですが、こちらが不用意な返品をなくそうと努力していることや書店様のご好意補充注文してくださるものへの感謝を持っていることを普通 に伝えられるようになると、やはり違います。
 そのうち、細かいことにこだわらなくてもいいぐらい売れる本を発行出来る日がくればと願っていますが、それでも私はせこいので、きっとこだわり続けていると思います。 (こ)

 本日、新企画のダミー本が出来上がりました。
 これからのことがうまく運べるように祈っています。 (お)
●2002年10月26日(土)
 新企画の公開がまだGOになりません。神様に祈りたい思いです。だいたい過大なお願いごとであることは自覚していますが。
 24日、品川のインターシティーというビルで開催際された、SONYの放送業界向けの器機の展示会に行きました。 とても立派な展示会で、朝10時開場 直後なのに、大勢の人が訪れているのに驚きました。すごく立派な展示で、私たちは目的のブースに一直線で、とても丁寧なレクチャーを受け、すごく勉強になりました。放送番組を編集するための器機ですので、私たちにはその機能のほとんどは不要なものですが、ほしい機能が備わっているのは450万円もするもので、実際にはさらに100万円のボードまで必要でした(これじゃローカル放送局ですね)。これは元から無理な話ですが、どうすれば現在の研究到達段階からさらに飛躍できるかについて、物理的に可能な最先端まで見渡せたのは、大変な収穫でした。
 手が届くかも知れないクラスのものは、品質で到達段階から変わりません。それでも、必要最低限の器機は購入しなければなりません。この展示場にはない、民生機(家庭用のもので量 販店で買える)で22万円です。今、会社のお隣さんから借りています。今までに準備してきたシステムの減価償却はいつになるのでしょうか。どれだけの仕事をすれば、これらの借金を返せるのでしょうか。心配しても仕方ありませんので、このシステムによる品質の向上での満足感を得て喜びたいと考えています。(お)
●2002年10月23日(水)
 新企画ためのInDesignによる出力テストは、無事成功しました。カバーと本文(どちらも4色 )の色校正をさっそく関係者にお見せしました。これによってダミー本を制作します。
 今日は、二人が国会図書館に一日かけて取材に行っています。明日は、さらなる映像機器の研究のために業務用の展示会に行ってみようと思っています。(お)
●2002年10月19日(土)
 大きな新企画シリーズの立ち上げの準備に、研究と試行錯誤が続いています。時間・労力・アイデア・お金がかかっています。そのぶん、ワクワクするような楽しみも味わっています。大きな企画でしかできない、見本出力が来週火曜日に出校します。この版による本文の見本印刷と製品仕上げの見本本も、来月初めには出来上がる予定です。見本出力によるプレゼンテーションで無事OKが でましたら、この欄ですぐにでも公開したいと思います。はやる気持ちを抑えています。
 課外授業の『川崎和男 ドリームデザイナー』 は、著者関係の校閲待ちで、未完成品のままであることが落ち着きません。完成度を高める作業に一挙に取り組みたい気持ちに、こちらも心はやっています。
 それから、執筆中の著者については、ただひたすら待ち続けるほかありません。お互いに、本作りの面 白さに興奮する日がくるのが楽しみです。(お)
●2002年10月14日(月) 体育の日
 急に寒くなりましたが、秋晴れの快適な毎日が続いています。不安なこと・心配事が絶えることがなく、ぱあっと心晴れたいものです。でも、嬉しいことや幸運なことも同じように続いていますので、そっちの方に感じ方をシフトすればいいのだと、自分にいいきかせています。
 放送画像の印刷への飛躍的なクオリティー向上実験が、一昨日、ようやく成功しました。素晴らしいものです。50点以下が0に等しいとすれば、とにかくすぐに実用に活かされる段階という分水嶺を越えたことは、たとえ51点でも、もう後戻りして「元の木阿弥」になることはありません。会社としては、赤飯ものでした。
 けれど、よく考えてみると、身近に専門家がいて相談できれば、こんなに1か月も独学の研究をしなくてもすむものでした。程度のうんと低いコロンブスの卵みたいなものです。技術?といえるほどではなく、説明すれば1分程度のものですが、「あきらめない」しつこさで50点の峰を1点越えることができて、感激です。(お)
 
●2002年10月9日(水)
 新企画のシリーズ本をカラーのグラフィカルな紙面にするために、レイアウトソフトとしてInDesignの使用を検討してきましたが、今日、画期的な進展がありました。印刷会社のInDesignのエキスパートの方と営業の方、エディトリアルとグラフィックのデザイナーが二人、それに社の者で見本出力のための打ち合わせをしました。打ち合わせと言うより、エキスパートからのレクチャーを受けました。
 第1巻の本文組を昨日までに試みていましたので、それをデザイナーに今日依頼して、ダミー本の入稿用データ作成の段階に入りました。今日は、すごく順調に一つの通 過点を 越えられて嬉しい気分です。
 放送画像の印刷用原稿への変換システムの革新についても、闇のなかに明かりがついています。画期的なデジタルの接続が今日実現しました。NHKの担当者の大変なご協力で、近日中に結論間近の実験ができます。ただ、本当にドラスティックに革新が現実化出来るかどうかは、予想としては「ないものねだり」で、成功したらびっくりという程度ですので、あまり声高に言うほどのことでもありません。でも、楽しみだなあ。(お)

●2002年10月5日(土)
 昨日、別冊課外の次巻『川崎和男 ドリームデザイナー』(仮題)の、著者校用ゲラがようやくあがりました。といっても、いつになく未完成部分の多い完成度の低いものでした。けれど、未構成部分がある程度の仕上がりになるのを待っていても、主要部分が圧倒的に完成度が高まることはなく、ちょうどこの辺りで関係者に見ていただく方が、かえってあとの作業密度が高まります。 前回は逆にかなりの完成度が高い状態で、著者校正の時間がかかっても、あとは凄く楽にゴールできました。今回は、これからが峠越えになるようです。
 ビデオとInDesignの研究は、進んでいます。本作りの過程とはまた違いますが、五里霧中から抜け出る瞬間の快感を求めて、やっぱり新しいことの挑戦を楽しんでいます。
  KAZESAYAGE 74号、昨日、発送しました。本誌にも書きましたが、連載執筆のあびきひろしさんが、人文書院から『原万葉 葬られた古代史』 を出されて、恵贈いただきました。はやく読みたいのですが、資料関係の読み物が多くて、悔しい思いです。(お)
●2002年10月2日(水)
 何となく仕事が進まず、すっきりしない感じです。しかしゆっくりでも、少しずつ進めるよう頑張ろうと思います。今日は天気が良かったので会社の手拭き用タオルを洗濯しました。(こ)
●2002年9月28日(土)
 仕事での劇的な進捗のない曇天模様ながら、傘を持って銀ブラに行きました。SONYビルで、DVカムデッキ類の資料と現物を見せてもらったりしましたが、お目当てのものは、来週ソニーから送ってもらうカタログを待たねばなりません。ようやくだんだんと次に挑戦すべきシステムが分かってきたようにも思います。
  そのあと、東京電力のTEPCOで開催されている 「ヒューマン・センター・デザインの 視展」に川崎さんのデザイン作品を見に行きました。車椅子にも試乗してきました。他にも、ちょっとの間の銀ブラをしました。
 やっぱり書店に入ると、とても落ち着きます。銀座のくまざわ書店では時間を忘れてしまいました。『奥の細道をゆく』『玄侑宗久 ちょっとイイ人生の作り方』 『重松清 見よう。聞こう。書こう。』 『見城徹 編集者 魂の戦士』 『あゆみの箱』がありました。『あゆみの箱』は、新刊で平積み展示でした。購入は、ビデオ編集のマニュアル本(2800円)1冊でしたが、店内での時間はとても楽しくすごせました。たまには、銀座にも行かねば、と感じ入りました。(お)