●2002年1月4日(金)
 新年おめでとうございます。本年も当HPをよろしくお願い申し上げます。
 今日から2002年の仕事を始めました。今朝の通勤電車はがら空きで、多くの会社は今日からの仕事始めと思っていましたが、会社では見事に一本も電話がありませんでした。年初から、「今年こそは!」という元気ではなく、昨年と同じように仕事ができるか不安な気持ちでのスタートです。
  昨年暮れに、弊社通通信誌KAZESAYAGEの新年号に記した2001年のまとめを、この欄にも記録しておきます。本誌購読者には重なりで申し訳ありません。

(2001年末 記)
▼2001年に本の形になった仕事は、以下の通りです。「別冊課外授業ようこそ先輩」では、『紙屋克子 看護の心そして技術』『ちばてつや マンガをつくろう』『名嘉睦稔 版画・沖縄・島の色』『小林恭二 五七五でいざ勝負』『瀬名秀明 奇石博物館物語』『須磨久善 心臓外科医』『見城徹 編集者 魂の戦士』と、2か月に1冊のペースに落ちました。精いっぱいでした。どんどんと新規取材などの仕事量 を自分で増やしていて、それで売上高は悪化しています。しかし、仕事としては満足できるものでした。▼特に後半、瀬名さんの本では、富士の裾野の奇石博物館に何回もドライブしました。須磨さんの本では、授業で子どもたちが体験したのと同じく、実際の心臓手術をリアルタイムで見学するという、貴重な体験をさせてもらいました。幻冬舎の見城社長とのゲラのやり取りも楽しいものでした。おまけに、清水市の戸田書店で見城さんを迎えての店頭即売会は大イベントになりました。▼課外以外の単行本では、『人間の時代へ』『「ヒト・ゲノム言語解析」の概念』という、とてつもない本をつくりました。岡崎の研究所通 いもスリル満点でした。東博士に巡り会えたことも大きなできごとでした。『小さな命を救いたい』に始まって、名古屋での動物サミット関連で『動物サミット2001』との2冊は、制作でのお手伝いで、編集は守備範囲を超えていました。『奥の細道をゆく』は、長時間の編集・制作期間を要しましたが、お陰様でたくさんの知識を得、旅行までしてしまいました。予想よりよく売れて安心しました。▼定期物として、「化石研究会誌」は、夏冬2回、それに年末に双書1冊が印刷中です。大判重厚な『造形大学研究報』は、真夏に冷や汗仕事でした。来年分がどうしてか、すでに作業に入っています。今回から制作だけでなく、編集のお手伝いもします。そのかわり、印刷製本管理からは免れました。▼設備は、Macがさらに1台増え、計5台に、デジカメ、それから懸案だったWindows XP ノートブックを買いました。▼2000年度決算から、会計事務所に経理を依頼しました。そしたらすぐに税務調査が入り、終了まで予期せぬ 仕事になやまされました。▼こう書いてきても、あまり大したことはしていませんね。来年は、新規展開も試みたい。そのうちの最大目標は、版元復帰、自社刊行本の発行です。本年もどうかよろしくご指導ください。(お)


●2001年12月29日(土)
 昨日、いちおう会社の大掃除を実施しました。私は張り切ってジャージに着替え、主に台所まわりなどの掃除をしました。地味な書類の整理などをしていた(お)に「台所は目に見えてきれいになるからいいよね」と少し嫌味めいたことを言われました。部屋の主力光源である1.8メートルぐらいある蛍光灯や天井についている蛍光灯も換え、少し室内があかるくなりました。来年は明るい年になることを祈ります。みなさまもどうぞよい年をお迎えください。(こ)

●2001年12月24日(月)
 12月22日(土)、見城さん出身地である清水市の戸田書店へ行ってきました。11時30分から約1時間半、見城徹幻冬舎社長が来店し、課外授業の教え子たちに一冊一冊、言葉とこどもの名前も記して、手渡しました。当初の私たちの願いは実現しました。
  大勢の子どもたちを店内で見たときは、子どもたちはこちらを知りませんが、私たちは編集作業中からよく知っている顔ばかりで、ほんとに懐かしさを感じて、とても嬉しい思いをしました。
  銀座商店街のご協力で、チラシも事前に配布協力をいただいていたようでした。 取り次ぎの栗田書店の課長さんが、駅前近くまで行って当日のチラシ配布を手伝ってくださいました。もちろん、戸田書店のみなさまは、強力な体制での取り組みでしたし、版元中央出版は前日からの泊まり込みでした。
  盛況な結果で、私の満足度は十分でした。いろいろ謝辞を述べなければならないそれぞれのお名前はここではあげられませんが、みなさま、ほんとうにご協力ありがとうございました。 翌日の静岡新聞朝刊に次のような記事が出ました。
 おかげさまで、本の販売滑り出しが順調であるとの嬉しい情報を、見城さんご自身からもご連絡いただきました。版元情報では、青山ブックセンター六本木店が最初の配本から20冊追加注文が入り、それが、すぐさま12冊が売れ、さらに10冊の注文が本日入りました。弊社の調べでは、昨夜、アマゾンドットコムの販売順位 7000番台から、今朝1695番に一晩で6000番ごぼう抜きしました。 本の販売がどうか順調にのびて、書店で多くの来客者の目に触れてほしいと、切に願っています。 翌日、静岡市の江崎書店と谷島屋書店を見てきました。ここでは、見城さんの本は、谷島屋書店のマスコミ棚に1冊があっただけでしたが、今後、注文も入って、展示されることを期待しています。 江崎書店では、文芸新刊に、瀬名さんの課外が9冊平積みで、「おおっ」と声あげました。瀬名さんも静岡の出身です。そのほかの、課外の調査は、当HP別 ページに追記しました。 (お)

デジカメでその模様を撮影しました。とりあえず2点だけアップします。後日まとめてほかのものもアップする予定です。(こ)
●2001年12月19日(水)
 課外授業ようこそ先輩 『見城徹 編集者 魂の戦士』が 、今日、書店に配本されたそうです。BK1とアマゾンにも、昨日まではアップされていなかったのに、今日検索するとでました。まだ、店頭では見ていません。とても楽しみです。見かけられた方は、教えてくださるとありがたいのですが。

 次の課外授業は、榊佳之さんの遺伝子の授業です。4月にヒトゲノムの本を制作したときにも買ってあった参考書を9月くらいからぼちぼちと読んでいました。ビデオ書き起こしの流し込みは、もうずっと以前に終わっていて、見城さんの本の終わり頃から第1次の原稿読みと整理を始めていました。すでに1回目は終わって、2回目も半ばくらいまできていますが、予定を大幅に、というより1か月遅れくらいとなりました。年末で、作業はまったく混沌の状況です。少しイラっとしています。(お)(会社にも充満(こ))

●2001年12月17日(月)
 『見城徹 編集者 魂の戦士』の見本本が無事12月13日にできました。

 以前からやろう、やろうと思っていたどこの書店に課外授業の本など、弊社が制作に関わった本が置いて有るかの一覧をやっとアップすることができました→「この本はここにあります」。まだ見に行った書店の数が少なくあまり役に立たないかもしれませんが、徐々に増やしていきたいと思います。宜しくお願いします。

 先週は税務署関係のごたごたが続いており、何となく仕事がだれていました。あまり関係のない私までどうして、という感じですが、いろいろ心が乱れていました。今週は気合いを入れて邪念に惑わされず頑張りたいと思います。
  また、インターネットエクスプローラを使用し、yahooなどの検索の文字を入力すると発音記号のような文字が表示され、自分で何を入力したのかわからない状態になりました。文字化けしていても入力はされているらしく、ひらがなで入力したものは検索され、検索結果を見ることができました。この状態を直そうと思いインストールなどいろいろやっていたら、メールのほうまでおかしくなり、以前のメールがすべて消えるなど大変なことになり青くなりました。幸い、バックアップをとってあったみたいで、メールの方は何とか助かりましたが、まだ文字化けは解決してません。(こ)

●2001年12月14日(金)
 他の人が言っていることから学んだことでもあり、以前にも他に書いたことでもありますが、現実と地図が違っていたとき、法律や学問が、ときとして地図を見て、現実が間違っていると言うときがあります。 現実に即して地図をつくるのが普通ですよね。
 以前から常々、税務署の実態主義には密かに信頼をおいていました。例えば、架空名義の銀行口座があったとして、法律的には架空名義の人の財産と認定されたとしても、そのお金を誰が引き出すことができ、実際に使えるかによって、実態的な所有者に課税するとの現実主義です。これは、逆に言えば、本当に利益もなく、課税の対象とならない実態に対しては、税務署は無駄 働きをしないということで、地図主義ではないという意味で、公平さを保っています。つまり、貧乏人は実態において不当な課税をされることはないわけです。これは、税務行政への信頼に繋がるものだと思います。
 12日、弊社の税務調査は終了しました。この原則への信頼が壊れなくてよかったと思います。 実際の処理に不備があっても「指導」ということで、実態にあった終了になったことで、私の考えが変わらなくてよかったと思います。「これからは絶対脱税主義に徹してやるぞ」(実態的に脱税できるほどの収入はない)との思いを持たせなかった税務署の方の配慮に感謝いたします。これで、来年も黒字をめざし、わずかでも納税できるように健闘できます。(お)
●2001年12月8日(土)
 とても嬉しいことがあります。別冊課外授業シリーズは、それなりに健闘していますが、売れ行きや店頭展示に「もう少し」というはがゆさを感じてきました。実際に読者がこの本を買ってくださる場を見たいと常々思っていましたが、今回の『見城徹 編集者 魂の戦士』の刊行記念で、見城さんの出身地の清水市で、書店フェアーが実現しそうです。
 もとは、弊社の抑えがたい希望で清水市の戸田書店本店に打診していましたが、見城さんの気遣いのお力添えで見城さん自身が来店してくださることになりました。望外のありがたさです。それで、ことは少し大きくなって、版元の中央出版や幻冬舎のプロの営業関係者が手はずを整えてくださいました。
 <この日 ここで この本を 見城さん本人がお渡しします>
とキャッチコピーをつけたチラシもつくりました。

 12月22日(土)11:30〜12:30まで、見城さんが来店します。お近くの方は、ぜひ、来て、買ってください。
 場所:清水市戸田本店(清水市銀座4-6 TEL0543-65- 2345)
(弊社KAZESAYAGE読者には、見城さん来店の時間がお知らせから変更になっていますのでご注意ください。)
●2001年12月4日(火)
 昨日、課外授業ようこそ先輩「見城徹 編集者 魂の戦士」を校了しました。13日に見本本出来の予定です。タイトルが見城さんご本人の強い要望で上記のようになりました。熱い方です。いつものようなホームページをつくりましたのでご覧ください。今日、たまたまそのホームページを作成しているときに、昨日校了した本文に直し漏れを発見し、急遽印刷所のOさんに無理を言い直しをお願いするというはずかしいことをしてしまいました。Oさん、すみません。
 今回は、職業的に看過できない点があってのことと思いますが、出演者の見城さんご本人からの校正が何度もあり、こんなに真剣に校正してくださることがとても嬉しく、またその校正は「なるほど」と思うことが多く、すごいと感じました。この本は売れてほしいともちろん思っていましたが、だんだん売れるのではないかという希望が出てきて、本が出るのが楽しみです。 (こ)

●2001年12月1日(土)
 私たちの仕事は、机の上や頭の中での作業なので一見きれいに見えますが、現実は9割が雑用の力仕事です。版元活動での赤字が累積するのに耐えられず、時給250円の組版労働から基礎作りの再出発をしました。とても運が良かったのです。編集と組版をドッキングできたことが、時代の要請に応え、新しい流れの先端まで行けたと自負しています。
  創業以来12年、一度も黒字の決算書を書くことができませんでした。専門の税理士に依頼する費用もなく、参考書をいっぱい買い込んでの自書決算書でした。 第12期(本年3月)の決算では、ようやく組版労働部分での収入が増えて、給料さえ据え置きならば、なんとか破綻しない領域までに到達できたことを喜び、その嬉しさも込めて、少々の資産粉飾も加えてわずかな黒字決算を税理士の手を煩わせて作れました。感傷的に言うと、弊社の涙の一里塚です。「中ぐらいなりおらが春」ではありますが、祝杯をあげたい気持ちでもありました。
 予期していたことでありますが、11月29日、税務調査がありました。これは、半分期待していたことでもあるのです。理由はいくつかあります。 初めて制度融資 を受けられた(それ以前に申請ができる状態になった)ときと同じく、弊社が普通 の会社として認知されたことでもあるからです。「税務署に気に留めてもらえるほどのわが身分」です。
 今まで独習の無手勝流の経理処理を税務署の目で指摘してほしかったこともあります。とくに、今まであまり必要のなかった経費を証する領収書 の可否や仕訳の妥当性も洗礼を受けることへの必要感を感じていました。会社が曲がりなりにも上がりベクトル にある証でもあると思います。
 税務署の指導は、私の不備から当然指摘を受けるべきところがありましたが、意外な指摘があったのに驚いたこともあります。 まだ決定が出ていませので、微妙なことは具体的に言えませんが、税務署の方にもこのアドレスをお知らせしましたので、読んでいただけることも考えて、次のような感想を述べておきます。
  正直に懸命に黒字会社になるように努めている者に厳しくし、賢く逃れている者に甘い、というような納税の精神の逆行 を今回の調査結果で私に抱かせないでください。たぶん私の理想や信念は、変わらない、と思いますし、そう願っています。(お)

 税務署の方が来た日11月29日に「見城徹 文芸編集者」(仮題)の青焼と色校が出ました。見城さんご本人にも青焼と色校を見ていただくため、弊社の分と合わせて2部をカッターで切りました。(青焼きはB2サイズの紙1枚に8ページ印刷してありその表裏で16ページで一組になっています。課外授業のシリーズの場合はほぼ総ページ208ページですので、その紙が13組み26枚あります。それを見開きの2ページずつに切りぬきます)税務署の方が忙しそうに調べものをしている隣でテーブル半分を使用させていただき、切る作業を必死でしました。「こんなときに来なくても」というのが正直な感想ですが、前から日も決まっていたし、公務だし仕方がないのでしょうね。(こ)