●2001年11月28日(水)
 昨日、別冊課外授業ようこそ先輩「見城徹 文芸編集者」の入稿を多くの方のおかげで無事することができました。明日青焼と色校が出ます。(こ)


●2001年11月22日(木)
 たまたま会社の机においてあるゲラの赤字を見て、驚く来客がいます。一面書き込みのまっ赤で余白がありません。それでも書き込めないので、一度出力して、次にもまた同じぐらいになります。3回目くらいでぐっと少なくなると、急に頭の中も整理されて、全体が見えてきます。このときの嬉しさは格別 です。
 別冊課外授業ようこそ先輩は、テレビ本なので、どうしてそんなに赤字が入るか、不思議でしょう。しかも、できあがってきたものは、一見、書き起こしそのままに見えるし、また、そのようにしなければ、それは別 物になってしまいます。
 かたちができあがり、誰が見ても筋道がわかるようになると、著者(出演者)や校閲関係者に見せます。今回は、プロの編集者の見城徹さんです。こちらのやったことのすみずみがばればれでしょう。そして戻ってきた校正を見ると、書き込みの赤字のすばらしいこと。正直、ここまでいっしょに仕事をさせてもらえるとは思っていませんでした。膝つきあわせて話しあわなくても、私にはとても濃密なコミュニケーションの気がします。
 文章は怖いものです。良くも悪くも品性がにじみ出ます。見城さんのゲラを読んでくださった小学校からは、文章に見城さんの深みある品性が滲んでいるという趣旨のお褒めの言葉をくださいました。お世辞であっても嬉しいです。 (お)

●2001年11月17日(土)
 11月14日(水)清水市に行きました。見城さんの卒業された清水南高校、有度小学校(今は有度第一小学校)、それから、清水南高校前の浜辺、清水銀座の戸田書店本店に行きました。浜辺の撮影が第一の目的でした。昼食をはさんだ午前午後に2度浜辺の撮影をしました。首尾良くいきました。小学校では、校長・教頭先生に歓待していただきました。また、おみやげに、小学校名物の大文字草をいただきました。戸田書店は、いろいろ営業的な試みのために挨拶にいきました。この日、清水市の書店は4店見学しました。感じたところは、そのうち記録したいと思っています。戸田書店には、課外では、須磨・小林・岡村さんの本があり、版元の営業の人のこまめな努力が感じられました。須磨さんの本を買って、有度小学校に贈呈しました。
 今日、ウィンドウズのノートパソコンを購入しました。見城さんの本のために必要でした。この機械についてもいずれこの記録にメモしておきます。
 月曜日、私は名古屋に出張ですが、課外の本が心配です。(お)

●2001年11月12日(月)あめのちはれ
 自宅近くの川には、いつもカモがいます。日曜日、この川のカモの近くに大きなカラスが2羽いました。すごくおおきなカラスです。その1羽は、川の中に頭を突っ込むと、次に羽全体に水を浴びせます。その作業の見事なこと。私は見とれていました。すごく丁寧で、気持ちよそうな水浴びの繰り返しです。しかし、いつまで同じ水浴びを続けるのでしょう。私も、根比べの気持ちになり、飛び立つまで見届けようと思いました。少なくともこのカラスについては、「カラスの行水」って、ホントじゃありませんね。あれは、潔癖神経症のカラスだな、と思いました。隣のもう1羽は、その間、一度も水浴びすることなく、一緒に飛び立って行きました。

「どこにあるのでしょう? われらが本」というキャンペーンを編集部の(こ)が勝手に始めました。休みの日など、行く先々の本屋を探しまくって自分たちの作った本がその書店に置いてあるかどうかの調査をしています。見つけようものなら、何事かという報告が入ります。日曜日、カラスの行水よりも驚いたのは、わが街の小さな書店で、『瀬名秀明 奇石博物館物語』を文芸新刊棚で発見しました。今まで、この書店で一度も我が本に出会ったことがありませんでしたので、大変な驚きでした。しかも、『永遠の仔』のすぐ上です。とてもうれしく、手にとって、しげしげと見続けました。(お)

 須磨さんの本を初めて書店で見ました。渋谷の旭屋書店です。地下鉄半蔵門線の連絡口にあります。感動しました。昨日は、5店の書店に行きましたが、とてもびっくりしました。すぐそばに「国境なき医師団:貫戸朋子」もありました(以前から置いてくれています)。
  もし、この欄をご覧になっている方で弊社案内の本をご覧になった方は是非ともメールをくださるとありがたいです。 やはり自分が関わりをもつことができた本を書店で見ることはとても嬉しいです。宜しくお願いします。ただ今一覧を作成しております。

 青山のスパイラルホールで行われていた「チーズフェア」?へ行きました。世界のチーズが食べられると友人に聞いたのですがそうでもなかったです。細切れになったものを試食させてもらえるのですが、殺気立った人々に囲まれ5分間の間に4種類ぐらいを食べました。チーズはすごいなあと思いました。(こ)

●2001年11月10日(土)あめ
 別冊課外授業ようこそ先輩の次巻『見城徹 文芸編集者』が、ほぼ予定通りの8日、八割程度の完成度で著者校用ゲラができあがりました。職業編集者の仕事というのは、業界外の人にはたぶんよくわからないだろうと思います。同業でも、編集はジャンルによって仕事の内容は全然違いますので「文芸編集者」の仕事は、私にもとても興味深いものでした。こんなことの書いてある本は、まあ、ないでしょうね。お楽しみに。(お)

 新宿の小田急百貨店10階にある三省堂で、「Just Now」という棚に『出版大崩壊』などの本の隣に『瀬名秀明 奇石博物館物語』があったのでびっくりしました。なぜここに?と思いましたが、新刊だからかと思い嬉しくなりました。瀬名秀明さんはご自身のホームページでいつ何に書評が載った等の細かい情報を紹介されていて、面 白いし、その熱意に感心しました。ほかには、その三省堂には『小林恭二 五七五でいざ勝負』が俳句コーナーに、また、弊社の『人、ヒトにであう』が「生命」のコーナーにあり感激しました。

 11月には入り寒くなったのでガスストーブ2基を出しました。また、会社のマンション屋上にある看板はコカコーラの2002年ワールドカップ用の看板が完成しつつあります。張り紙用です。(こ)

●2001年11月7日(火)
 同業界のプロのカリスマである見城徹さんの課外の本ということになると、緊張して、荷が重い思いを持っても理解していただけるだろうと思います。軽口の更新記録でさえ、ちょっとお休みの精神状態でした。しかし、やっと、まあ自分ではかろうじて合格圏内に入ってきたと思います。この本は、きっとみなさんにも面 白いと思います。土台ができたので、これから 詰めをがんばっていこうと思います。いろいろ、刺激になりました。考える機会も得ました。ここまできたら、無事、刊行できることを祈っています。(お)