●2001年9月28日(金)
  9月末で、弊社の本年度上半期が終わります。経理書類を少し整理しました。4月からがんがん仕事をしてきたような気がしますが、「働けど・・」という感じです。しかし、いい仕事をさせてもらってありがたく、改めて感謝します。
 むかし若い頃の出版社づとめに比せば、「大忙し」なんて人様に言えません。気ばかり焦っているのかもしれません。半期の区切りというわけでもないのですが、明日土曜日から10月2日(火)まで、珍しく休業します。また、リフレッシュして、仕事を楽しめればいいな、と願っています。しっかり、作業中のゲラはお持ち帰りになりますが、それは苦ではなく、安心薬みたいなものです。 (お)


●2001年9月26日(水)
  9月25日(火)、別冊 課外授業ようこそ先輩『須磨久善 心臓外科医』を無事校了しました。今回は、訂正箇所も少なくおだやかな校了作業で、次の仕事に取りかかっている時間がありました。本の出来上がりが楽しみです。10月5日には見本本ができそうです。
 9月24日のNHKプロジェクトX「リーダーたちの言葉」に須磨さんの編も放送されていました。テレビで須磨さんのことに心打たれた方は、是非とも本書を手にとってみてください。ご期待にそえると思います。

 「動物サミット」本、本日、初校出力のための準備段階を終えて、初校紙が上がりました。この本は、この段階が大きな山場です。基本的な方針は、この初校の検討で決めたいと思っています。分量 は現在400ページに達しています。 (お)


●2001年9月24日(月)秋分の日振替休日
  9月21日(金)、別冊 課外授業ようこそ先輩『須磨久善 心臓外科医』の本文青焼と表紙関係色校が無事出校し、校了前の素読みをしました。いつものことながら、最後の段階で、まずまず満足できる完成度に達したことがとても嬉しく感じています。表紙もかっこいいし、内容も力を入れた分が反映できたのではないかというひそかな自信を持っています。この本には、人の命を大切に思うことが人間以外の小さな命を大切にすることにもつながっていると、須磨さんも子どもたちに語っています。
 動物サミットの本の小さな命への思いとも、その点で重なっています。(お)

 今日、会社の包丁を研ぎました。(砥石は粗砥と仕上砥を使用)ネギがよく切れるようになりました。ちなみに会社には包丁が2本、果 物ナイフが1本あります。(こ)

●2001年9月22日(土)
  アフガニスタンの子どもたちの飢餓状態がテレビで報道されています。難民キャンプへの国連の救援も、国外退去によりますます子どもたちが悲惨な状況に追いやられているようです。NGOの国境なき医師団は、今こそ当地にとって必要な存在であるように思えます。
 弊社が編集した、課外授業ようこそ先輩『国境なき医師団:貫戸朋子』を是非読んでいただきたいと思っています。この本に携わって以来、弊社では誠に微力ながら、国境なき医師団を支援しています。

 動物サミットの本は、原稿分量の多さゆえに、初校出し準備に要する物理的な時間が予想以上にかかっています。濱井先生の熱意が原稿に溢れています。(お)

●2001年9月19日(水)
  昨日18日、別冊 課外授業ようこそ先輩『須磨久善 心臓外科医』を入校いたしました。この本も最後まで変化し続け、最終的にページが確定したのが16日でした。それからも図版の変更などがあり、ばたばたしていましたが、本の形に収まりとてもうれしく、ありがたく思います。
 今回は、ご協力いただいた方々が非常に好意的にこちらの要望にこたえてくださり、ばたばたしていたものの、予定どおりというか、不安感があまりありませんでした。特に葉山ハートセンターの秘書の方は、急なお願いにもかかわらず図版を用意して送って下さり、電話も予定どおりいただき、なんだか驚きました。相手がきちんとしていると、こちらもいい意味での緊張感が生まれ、仕事に好影響を及ぼしていると思います。
 葉山ハートセンターは、いつ電話をしても、どきどきするぐらい落ち着いた丁寧な対応をしていただき、電話を切ったあと爽やかな気持ちになります。須磨さんがテレビの取材で「そこで働いている職員に余裕がなければ患者をいたわれない」と語っている通 りだと実感できます。また、本書巻頭のための取材をお願いした須磨さんの元患者さんも、突然なのに快く応じていただきました。(こ)

 濱井さんの動物サミットの本の原稿が、ドッと送られてきています。浜井さんによると、およそ30万字だそうで、ページ600字の計算だと、500ページにも達してしまいます。字を少し小振りにし、2段組のページを多く設けた、仮組版の流し込みでも360ページぐらいになってしまいます。現在、それを初校出しの前準備として、整形作業をしています。職人仕事に当たる作業というのは、気持ちいいものです。(お)

●2001年9月16日(日)
 ニューヨークの大惨事、驚愕でした。犠牲者の数が増えていかないことを祈らずにおれません。

 9月13日、須磨さんのバチスタ手術第5例目で、文字通り命を救われた元患者さんにインタビューをさせていただきました。翌日、原稿を仕上げ、校閲に入りました。
 葉山ハートセンターが図版などの協力で大変好意的で、すばらしい図版をたくさん提供して下さいました。もっと早くからこちらの準備をしていたら、それらを最大限に活かすことが出来たのに、と自分の仕事の不備を責める気持ちです。
 まだまだいたる所で校正の危うさや、ちょっと頑張ればもっとよくできるところがいっぱいあり、仕事に対して「心臓がドキドキ」の状況です。
 朝日新聞で須磨さんの素晴らしい紹介記事を書かれた編集委員佐田智子さんが、手術中の素晴らしい写 真を本書表紙への使用許諾をくださいました。まもなく、本HPに掲載します。
 この本は、生命に直接関わる心臓病の患者さんと関係者のお役に立つことはもちろんのこと、子どもたちと一緒に心臓手術の現場に立ち会う体験を通 して、大人が懸命に自らの仕事に奮闘する姿に出会うことができます。須磨さんは、人から「かっこいい」と言われることは、とても大切なこと。「かっこわるい」と言われたら、反省しなければいけませんね。と本書で述べています。本当にその通りですね。

 昨日、弊社のマッキントッシュ第3号機(iMac)が、突如電源も入らないトラブルに襲われました。スキャナーも調子が悪く、設備の更新に大変な予算が必要かもしれない、と不安になりました。とにかく、電源が入らないのですから、叩けど、どやしつけようと、シーンとしたままという冷酷さ。サポートセンターにつながり、「24時間放置しろ」のアドバイス。今日、何ともなく立ち上がりました。放電させるのだそうです。この情報は、iMacユーザーにお役にたつと思います。幾例もあるに違いないからです。周辺機器を含め全てのコードを外し、ただ放置しておくだけですから、もし、同じ目にあわれたら、叩かず、どならず、放置してくださいね。(お)

●2001年9月11日(火)夕方
 排気ガスと騒音の激しい環七道路に面した都会の一室でも、「自然」の素晴らしさに出会えるものです。
 東側の窓から、大粒の雨が水平にビュンビュン飛んでいく暴風雨のすごさに見とれていたと思ったら、午後3時頃には雨は小雨となり、5時頃から、今度は西側の窓からは、オレンジ色の夕陽が眩しく見えました。
 そして、富士山が頂上までのくっきりした姿を、夕陽を背景に見えたのです。美しい景色です。

 須磨さんの本を朝からシャカリキにコン詰めの作業をしています。すでに途中での著者校を関係者の方々にお渡ししてあるのですが、この段階でまた、まるで第一次原稿整理のように校正紙が真っ赤っかです。
 現在の仕上がりから30ページほどを圧縮し、新たに10ページを書き起こしたいためです。明後日に、須磨さんの手術で命の助かった患者さんのインタビューができることになりました。
 これでいよいよこの本は、助走の大詰めを迎え、一気にかけ登りたい気持ちです。

 ちょうど次の仕事が、昨日ドッと来ました。濱井さんの「動物サミット」の本です。準備を進めています。(お

●2001年9月11日(火)
 午前10時30分の東京世田谷の台風情報です。現在、激しい風雨にみまわれています。出勤途中に渡った多摩川は、危険水域を越えたそうです。昔、「岸辺のアルバム」という多摩川決壊のテレビドラマがありましたが、そんなふうにならないよう祈ります。駅から会社までは、私の長いまつげ(長いかなあ?(こ))が風でひん曲がったようになり(??)、前が見にくいほどでした。玄関で宅配便の人とあって「大変ですね」と言ったら、弊社宛の便で恐縮です。現在、窓を開けることができません。風が窓に当たってヒューヒューと音を立てています。皆様もご注意ください。(お)

●2001年9月8日(土)
 弊社で制作を担当した『「ヒト・ゲノム 言語解析」の概念』の東晃史さん(岡崎国立共同研究機構生理学研究所・理学博士)のホームページができたそうです。壮大なプロジェクトもいよいよ端緒についた模様で、本作りに関わった者として大変な期待感を抱いています。今後のご活躍を祈っています。(お)

 私はお会いしたことはなかったのですが、ホームページ上ではお顔も拝見できます。 (こ)


●2001年9月7日(金)
 別冊課外授業ようこそ先輩「瀬名秀明 奇石博物館物語」の見本本が、昨日出来上がりました。既に見本本を見た方々からは「とてもきれいな本だ」と言われ、私もまたそう思いながら眺めて嬉しく思いました。bk1でも注文できますし、弊社でも注文を受け付けています。本屋さんに並ぶのは、一週間後ぐらいになりますが、もし見つけられたら、是非手にとってお便り下さい。もう一度瀬名秀明さんのホームページ奇石博物館のホームページをご紹介しておきます。

 今日、再び葉山のハートセンターに、会社から二名、版元一名、デザイナー一名の計四名で訪ね、課外授業で子どもたちが見学したのと同じように、心臓バイパス手術のリアルタイム映像での見学をさせていただきました。ハートセンターのご厚意に大変感謝しております。やはり、取材ビデオで見ているのと違って、映像の向こうに命の救われる患者さんの生きた心臓の動きを見て、大変感動しました。まさに「命をつなぐ」手術だと思いました。子どもたちが感想で述べたように、手術の技は鮮やかなものでした。心臓が動き出したときは、ホッと安心して成功を喜びたい気持ちでいっぱいです。この体験は、本の編集やカバーデザインにいかしたいと念じながら帰社しました。(お)

●2001年9月5日(水)
 葉山のハートセンターに行って来ました。須磨先生も秘書の永田さんにもご挨拶できました。課外授業の本について、とても好意的にご協力下さり、感謝いっぱいの気持ちです。
 今日は、とても空気が澄んで、葉山の海岸は素晴らしい眺めでした。聞きしにまさる素晴らしい病院でした。これからしばらく、少しでも本の内容が読者のお役に立てるような、編集上のレベルアップに力注ぎたいと思っています。(お)

●2001年9月3日(月)
 ほんとに秋風の気持ちのいい季節になりました。
 欲望というのは果てしないもので、編集の仕事においても現実に欲望の増殖に見舞われるものです。もっと何かができるかなとか、やりたいなとか思い始めると、それを断念することの方が精神的にはきつくなることのほうが多いのです。強迫された観念と感じれば、それは苦痛にもなる危うさがあるのですが、首尾よく仕上がると、そうしなかったときのことが考えられません。
 今回もそれほど大したことではないのですが、できればいいなあと思っていることを是非ともうまくし終えるよう、健闘したいと考えています。

 現在編集中の課外授業『須磨久善 心臓外科医』の再放送が、昨日日曜日にありました。(日曜日の朝に新聞で知ったのですが、もっと先に知っていればこの欄でお知らせしたのですが)こんなに課外をやっていても情報不足が起こるのが不思議です。多くの読者に読んでもらいたい思いをどうやって伝えるかについては、もっと真剣な努力を試みたいという思いでいっぱいです。(お)

 9月1日、2日と春に田植えに参加させてもらった新潟の友人の実家に、今度は稲刈りにいきました。稲刈りは、田植えよりも時間がかかるようで、なぜかというと刈った稲を乾燥機で乾燥させて袋詰めにするので、乾燥機に入る容量 の関係があり、いっぺんに刈ることができないからです。私は友人とともに機械(大型のコンバイン、根元から刈り粒の部分だけ取り出して蓄積し、あとでまとめてトラックにホースで積み込めるブルドーザーみたいなやつ)が刈り切れないところや機械が入ったらはまってしまうぬ かるんだ部分を鎌で刈りました。手で刈るとけっこう時間がかかるのに機械だとあっという間です。機械はすごいなと思いました。
 また、2日には自家用の野菜の畑を耕させてもらいました。初めてまともに鍬を使いましたが、けっこう重くてしんどい仕事でした。でも、そこのお母さんが「 種から育てて実がなって人にあげるときが嬉しい」と言っていたのがとってもいいと思いました。農業はやはり重労働で大変な仕事でした。(こ)