●2001年5月31日(木)
 『奥の細道をゆく』のページをアップしました。お待たせしました。是非ご覧ください。
 弊社平日休暇中に、実際の奥の細道に行ってきました。雲巌寺や殺生石などの那須野ですが、そこで本書の誤植に気づき、いっぺんに仕事モードに引き戻されました。けれど、新緑の那須野の雰囲気は、久しぶりに十分に鋭気を養えるものでした。
 昨年、制作のお手伝いをできた東京造形大学の研究報の仕事が、今年もできることになりました。「造形ニュース」の方は全くの印刷所仕事となるために辞退しましたが、研究報のほうは組版技術の勉強にもなることもあって、お引き受けすることを大変嬉しく感じています。何しろエディトリアル・グラフィックデザインの専門大学からの依頼制作なので、やりがいがあります。

 弊社制作のエフエー出版発行『小さな命を救いたい』『ピーコの祈り』の著者の方がパネリストの「動物サミット2001 IN NAGOYA」が、7月21日〜23日まで名古屋でが開催されます。詳しくは動物の命を救う会TAPSのホームページをご覧下さい。(お)

  先週末に大阪に旅行に行きました。仁徳天皇陵の周囲を一周しました。粗末なフェンスが張り巡らしてあり、ときどき「立入禁止 宮内庁」「魚釣禁止 宮内庁」というペンキの看板がくくりつけてありました。周囲を囲んでいるお濠が、亀と鯉のオアシスになっているのがびっくりしました。(こ)


●2001年5月26日(土)
 『奥の細道をゆく』は、ついに最後の最後までヘビーな作業が続きました。表紙も本文もまだトラブルをひきずっています。自分のミスだけは許せて相手のミスは絶対許さないのは困りものですが、ふつう自分のミスほど耐え難いものはありません。そうでなかったことでは、精神的に救われていますが。 青焼責了が昨日終わりました。赤字と心配事が多いために、30日に再青焼の確認をします。これからは無事でありますように。来週には、このHPに 『奥の細道をゆく』のページをつくりますので、おまちください。
 数ヶ月前から決まっていた弊社の平日休業が28日29日の二日間、なんとか実現します。このことで、いろいろご迷惑をおかけしていると思いますが、どうかお許しください。 (お)

●2001年5月23日(水)
 出張中に、『奥の細道をゆく』の表紙入稿がありました。最初のカンプからの変更のため、再カンプ・即入稿なのですが、今は便利で、名古屋の版元のコンピュータに画像を送って、そこで見ることができました。 それで無事入稿しました。
 会社に戻ると、『小さな命を救いたい』 の見本本が届いていました。とても美しい落ち着いた表紙の仕上がりで、安心しました。ただ、本文印刷に若干難点を見いだし、少し残念なところもあります。まあ、職業的な欲張りですが。
 決算の一応のまとめができました。あとは、申請書作成まで若干の修正が必要かもしれません。でも一安心。
 『奥の細道をゆく』の本文青焼が出校になりました。データ出力で初めての変わったトラブルに見舞われています。校正紙を見た途端に久しぶりに心臓がドキドキしました。でも、今、気を取り直し、最後の校正にとりかかっています。

  最近、出版界の現状について書かれた2冊の本『だれが本を殺すのか』(プレジデント社)、『出版大崩壊』(イーストプレス)がとてもよく売れているようです。今までも出版流通 論などの本はよく出ていましたが、出版界の大不況を書いて売れているのが面白いと業界内でも噂されています。大まかな内容は、業界にいると噂などでほとんど知っていることですが、ただ、この2冊の本が今までと違うのは、例えば、どれだけ厳しいかということについての生々しい具体例が数字で記されていることです。世間では銀行の不良債権問題の実態としての数字などがよく問題になっていますが、出版界も同様に、いつまでたってもこの実態の数字が出てきていませんでした。そういう意味では、日産のV字型好転のようなことは起こりそうにありませんが、それでも明らかな数字が出始めたことに、逆説的に状況の底打ち感を印象として持ち、新たな試みを考え始めました。(お)

 初めまして。(お)が出張中はなんだかんだと忙しく大変でした。また到らず、いろいろな方に迷惑をかけたかもしれません。
  21日には無事、労働保険の支払いを遂行しました。今回の決算には少し参加をさせてもらい、ツケ漏れの交通費などを探したりするのに没頭しました。あまり金にならないことに夢中になるのもどうかと思いますが、性分上いいことにしてもらいたいです。これからも宜しくお願いします。(こ)


●2001年5月19日(土)
 朝、元気に復活しましたがノノ。今日は一日、決算事務の仕事でした。今期、つまり来年の決算は、税理士さんに依頼することに決めました。今年の決算は、申告書の前までは、やはり自力でやらなければなりません。今やっと一応の形が整いました。まだこれからギリギリまでミスなどの修正処理をしなければなりません。
 売上高は前年度比約10%伸びましたが、これは思っていたよりすごく少ない印象です。労働時間数などは前年度比よりも10%どころではないヘビーなものだった気がするからです。今の作業体制ではこれが目一杯で、来年の決算で同額にいけるかどうかは、少なくともこの体制では困難です。
 それに、給料は公務員並には到底及んでいません。これを何とか改善するには、スタッフを補充することが一つの方法であり、また別 には事業内容の変化も考えなければなりません。 じっと我慢してきた版元活動を新たな計画で模索することです。これが今年度の大きな課題になりそうです。
 弊社もそろそろ世代交代の為の準備を今年度から真剣に考えようと思っています。5年ぐらいで社長の実質的責務を減らし、次へのバトンタッチを考えようと思っています。そのために、いろいろと取りかからなければならないことがあります。これもまたスタッフの問題と関連してきます。
 細かなことですが、この更新日記も今日から書き込み者の記号を記し、複数が担当するようにします。
 決算書を眺めながら、今後のことについていろいろ考えてしまった一日でした。

 私(お)は、20日午後から22日午前まで出張します。また、5月28日、29日は、社としては滅多にない平日休業日になります。(お)
●2001年5月18日(金)
 今日は朝から、なあーんにもしていません。雑誌を見たり、新聞の棋譜を読んだり、ぼんやりです。継続的な仕事も緊急の仕事もあるのに、受話器さえ重たい感じです。たった一つの仕事が、この記録を書くことです。俳句の本も少し読みました。
「棋譜」といえば、先週のテレビの「ようこそ先輩 」は、将棋の羽生さんでした。この番組に出られて、クラス全員相手の「30面指し」などをすれば面白いと思っていたのですが、考えてみれば、それは無理だったのですね。全員がルールを知っていないと実現しませんね。 でも、ルールぐらい一週間で覚えられるのに、なんて思って残念です。
 昨日は、久しぶりの戦場入稿でした。夜遅くに印刷会社の部長さんまで来社いただいて、恐縮でした。 表紙関係は、変更があって、さきにのびました。

●2001年5月14日(月)
 とても気持ちのいい気候で、編集室も窓から爽やかな風が吹き込んできます。
 名古屋から海老煎とともにヤマさんが「奥の細道をゆく」の打ち合わせで来社されました。作業は、入稿前の読みに入っており、地図や作字もほぼ完成しました。著者校も9割届きました。「奥の細道」は、30旅程で構成され、21人の旅人がそれぞれの旅程を歩きます。読んでいて、最後になってなかなかいい本になったなあと思える状況を迎えたことは、少し安心です。
  ベストの予定の17日入稿がその通りにできそうです。

●2001年5月10日(木)
 昨日、郵便局へ行った帰りに、局の隣の花屋さんであじさいの鉢植えを衝動買いしました。俳句の本を2冊もやっているせいでしょうか。霧吹きで水滴をつけてみました。心にも水やりをおこたらぬ よう、気をつけたいものです。

 『小さな命を救いたい』が、今、本文・表紙とも 責了しました。ほとんど赤字の入らないきれいな校正紙です。しかし、予期せぬトラブルもあって、びっくりです。
『奥の細道をゆく』も、入稿までの最後のコーナーですが、まだまだ、目の前かと思うとふっと遠のいていたりしています。

●2001年5月8日(火)
 連休中はみなさん、いかがお過ごしでしたか? 
 今朝、メールで「もてさん」という方から弊社HPへのリンクのお知らせを受けました。実は矯正歯科のHPに、以前もてさんが弊社刊行の『あごのかたち』をご紹介くださり、そのおかげで急に弊社へのアクセスが増え、また本のご注文も連続していただきました。
 ほとんど店頭にない本で、情報もまったくと言っていいほど得難いものでしたが、さすがインターネットの力だと感心しました。もてさんにはとても感謝しております。もてさんのHPの弊社本の紹介記事を是非ご覧ください。こちらの「バイブル」のページです。

 今日は、『奥の細道をゆく』に芭蕉『おくのほそ道』原文全文を掲載することに急遽変更になり、その作業におおわらわでした。全体の構成が少し崩れたりして、これを立て直すために入稿までの数日間、加重の課題を得ましたが、最終コーナーなので健闘したいと思います。
 『小さな命を救いたい』の青焼校正が出校しました。表紙カバー関係は結果 的に1日遅れの明日となります。本文では、予期せずノンブルフォントが置き換えフォントになって出力されてしまい、慌てました。

 昨日は、小説家の小林恭二さんに課外授業の本のご挨拶でおめにかかりました。近日中に自ら装幀の指示を出された小説本が新刊されるそうです。装幀にも注目してほしいとのことでした。

 弊社でアルバイトできる方を探しています。28歳以下の方。その他の学歴・性別などの条件はなし。このページをご覧になった方でお手伝いしていただける方はメールをください。委細面談。


●2001年5月3日(木)
 連休中に、『奥の細道をゆく』 の第2次著者校用の積み残し部分の作成をしなければなりません。連休明けを目指してプレッシャーがつよくあります。
  毎年の5月連休は、とてもうっとおしい課題があります。決算処理です。会社の創立年の決算は、これができなくて、冗談に決算倒産だと思ったくらいでした。それというのも、税理士の関与しない、自力決算だからです。もう、限界を感じています。会社税務や決算実務書類の本は、同じような本ばかり、ゆうに30冊は買いました。
 課外授業の小林恭二さんの本は、取材ビデオからの書き起こしを組版フォーマットに流し込んだものが、270ページ分くらいあります。仕上がりが、目次や奥付を含めて208ページですので、図版分などを含めると、約100ページ圧縮しなければなりません。ところがいつものことですが、仕上がってくるころには、魔法のようにぴったり208ページに収まります。全ての課外授業の本でそうなっています。もちろん、自然にそうなるのではありません。頭の中に100ページくらいの圧縮目標があって、何回かにわたる赤字入れのなかで、目標の器に収まっていくのです。計算して何行削るとかいう作業は、ほんとに入稿間際にあるかないかです。
 現在、第1回目の構成作業の赤入れが終わりました。目次の大きな柱が予定されたところです。さて、校正紙出力してみて、何ページになったかな。