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「ヒト・ゲノム言語解析」の概念
「DNAと脳波」の「一般設計学」概念

東晃史著

仕様:A4判 2分冊箱入
定価:本体3,800円+税
発行:KTC中央出版
2001年5月7日発行

本書の紹介

東大全共闘の大学解体運動は、今にして思えば、 真理探究不在の、細分化科学の 破壊活動 であった。ここに、長い助走を経て、 真理探究の新概念として、 全体学(=一般設計学)の構築 を提案したい。

本論の図形の流れ(=カメと時計)は、コンピュータのシステム設計のフローチャートである。システム・エンジニアの創造的参加・使命感に満ちたベンチャー集団の参加が得られれば、民間においても(=国公立大学で検討しないなら!)、DNA連鎖が、コンピュータを通 して、真理を語り始めるであろう。  脳死と臓器摘出の倫理・道徳問題、環境・教育問題、政治・経済システムの問題、人間の生と死や、善悪の問題など、細分化科学の結論からは、誰も言及できず、かくして、将来展望も示せなかった、本質的重要問題について。

本書は、コンピュータのシステムソフト(の概念)です。
著者は、本書の内容に触発された「革命的システムエンジニア」や「先見的ベンチャー企業 」の登場を願っています。著者との共同開発で、DNA(ヒト・ゲノム)言語解析のシステムソフトを作成しようとしています。
本書図版編はそのためのフローチャートになっています。
もし、このソフトが実用化されれば、DNAの解析のみならず、広範な分野の基本ソフト(OS)となり、その社会的・文化的影響ははかりしれません。
西洋型の細分化科学では、統合的な規範が見いだされないために、アインシュタインやハイゼンベルクが憧れた東洋的視点というべきものを著者は提唱しています。21世紀は、東洋科学の時代になるかもしれません。本書はそのさきがけとなる書籍です。


著者紹介

1941年生まれ。
東北大学理学部卒業。東京大学大学院修了。理学博士。
東大医学部助手を経て、岡崎国立共同研究機構研究員。
研究テーマは睡眠の実験的・理論的研究。
著書に、『脳の主人』(南斗書房)、『知の本質』(三五館)、「東理論五部作」(技術出版)がある。


本書の目次<本論>

はじめに

1章 「確率の振幅の、新解釈」に不可欠な「睡眠の理解」

「シンプル イズ ディフィカルト」
1「単純系?複雑系、基礎?応用」の「科学的方法論」
2「複雑系?単純系、応用?基礎」の「科学的方法論」
3「難問題の議論」は不要
4「構造(=空間)と機能(=時間)」
5「医学の庶民性」に由来する自然科学の限界
6「睡眠−覚醒」状態の測定・診断の特徴
7「睡眠を誘発する力」と「覚醒を誘発する力」の「物理学的指標」
8「ファインマンの曲がって来る光」と「転がる計算機(=主体)」
9「物理学者は、今現在を定義できない!」
10「等時性(アイソクロニズム)」という概念
11「物理学は、時間と空間(=距離)を区別できない!」
12「鶏と卵は、どちらが先か?」
13「観測問題」と「言語体系」
14「細部を構築する明晰な頭脳」と「全体像を構築するボーとした頭脳」
15「意識科学」と「確率の振幅」


2章 「空間配列(=構造)」に「先行する、時間経過(=機能)」

●「古代インドのカメ」
1「時計の3点セット」と「時間と空間の不確定性」
2「古代インドのカメ」と「2階層の観測モデル」
3「空間と時間を区別する」ための「2階層」モデル
4「時間と空間の分離」と「異なる基準」
5「上位側の観測者の推定と選択」
6「ヒガシの不確定性」の「定義(=構造と機能)」
7『時間系』の『2階層のヒガシ・モデル』−−「見る(=観測する)」
8『空間系』の『2階層のヒガシ・モデル』−−「見る(=刺激する)」
9「構造の空間配列」と「機能の時間経過」の「観測メカニズムの違い」
10「生物医学の視点」から「構造と機能の違い」を「見直せば」


3章 「異なる基準の適用」と「上位側観測者の選択手段(=時計の針)」

「祖母ガメ」レベルまで階層拡大
1「親ガメ(=男観測者)の時間経過」と「基準」
2「基準2の採用による、3匹の親ガメ量子(=3人の男観測者)の同時存在」
3「基準3の採用による、9匹の子ガメ量子(=9人の女観測者)の同時存在」
4「3階層モデルを生物医学の視点に、置き換える−−臓器と細胞」
5「3階層モデルを生物医学の視点に、置き換える−−細胞と分子」
6「同時存在する、3個の分子(=3個の孫ガメ量子=空間配列)」
7「時間経過する、3個の分子(=3個の孫ガメ量子)」
8「上位側に決定付けられた」場合の、「下位側の観測者の時計の見え方」
9「量子の大きさ」に対応した「トリプレットの存在」
10「決定論的・遺伝的な、情報単位のトリプレット」

「上位側の観測者」による『選択』
1「祖母観測者の、細長い幅広針による選択」
2「祖母観測者の、さらに細長い細針による選択」
3「祖母観測者の、細長い幅広針による選択」と「マスターキー遺伝子」
4「祖母観測者の、さらに細長い細針による選択」と「ホメオティック遺伝子」
5「推定観測のプロセスが、欠落」した「刺激−応答」メカニズム
6「祖母観測者の、細長い幅広針」による「2通りの選択」
7「時計の3目盛の見え方」に対する「上位側の観測者の影響力」
8「祖母観測者の、さらに細長い細針による選択」と「情報量の確率」


4章 「時空の等時性」に基づく「時間と空間の、状態シフト」

「等時性(=アイソクロニズム)」と「時間量子(=時間状態)のシフト」
1「時計の針の置き換え」と「観測者の置き換え」の「関係1」
  a:「祖母の選択1」と「シフト」の概念
  b:「生物医学的」な「折り畳み(=空間的)と記憶(=時間的)」
2「時計の針の置き換え」と「観測者の置き換え」の「関係2」
  a:「祖母の選択2」と「連鎖シフト」の概念
  b:「祖母の選択2」と「連鎖シフト」の概念の「生物医学的な見直し」

「同時存在型の、空間的な量子状態」の「連鎖シフト」
1「時計の針の置き換え」と「観測者の置き換え」の「関係3」 
  a:「祖母の選択2」と「連鎖シフト」の概念
  b:「祖母の選択2」と「連鎖シフト」の概念の「生物医学的な見直し」
2「時計の針の置き換え」と「観測者の置き換え」の「関係4」


5章 「トリプレットの状態情報の記憶」と「今現在が瞬間になる理由」

「特定時刻の生理機能状態情報」と「トリプレットの並び」
1「心臓、肝臓、肺臓」単位の時間経過と「3人の祖母観測者」
2「祖母ガメの背中の大時計の、奥行型選択シフト」

『心臓』の「特定時刻の状態情報」と「イントロン(=情報不在)」
1「トリプレット」の「空間配列(=一般構造と特徴型構造)と、時間経過」
2「機能実体(=短縮型の、情報読み取り装置)」による「DNA列の掃引」
3「3個の短縮型の機能実体」による「DNA列の読み取り分担と同時掃引」
4「時間経過の伴うトリプレットの空間配列」と「心臓の、生理機能状態情報」
5「情報なき空間配列のトリプレット(=イントロン)」という錯覚
6「情報の刻印(=情報の刷り込み=情報の割り振り)」

『肝臓』の「特定時刻の状態情報」と「イントロン(=情報不在)」

『肺臓』の「特定時刻の状態情報」と「イントロン(=情報不在)」

「所属の異なる3状態の部分情報(=心臓・肝臓・肺臓)」の「結合」

「今現在という無限の大きさの空間感覚」が「瞬間になる」メカニズム


6章 生理学的な「時空の連続体」

「今現在の定義」を持つ「カメの構図」
1「ミンコフスキーの奥行斜面」と「ミニ・ミンコフスキー時空」
2「カメの構図」と「ミンコフスキー奥行時空」との対応
3「主体の今現在の定義」が「1個の光子(=客体)」になる最終段階
4「時空の連続体(=今現在型)」と「時空のDNA(=今現在型)」の定義
5「時空の連続体の連鎖的な形成(=今現在型)」と「n次情報処理」
6「器官や細胞などの特定時刻の状態に対応したDNA分子情報の並び」


7章 「時空の連続体」と「情報論」

「ファインマンの、曲がって来る光子」と「カメの構図」
1「時間と距離の不確定性」
2「確率の振幅の理解の違い」
3「ファインマンの、曲がって来る光子」と「DNAの並び」
4「確率の振幅は、ゆらぎではない」という視点
5「生命情報が登場しない、分子生物学のトリプレットの情報論」
6「生命(=意識)の情報」と「確率の振幅(=単位ベクトル)の大きさ」


8章 「DNA時空」の「全体像」

「DNA時空」の「特徴的なメカニズム」
1「祖父の母」による「巨大なDNA量子」の観測イメージ
2「複数の量子間に、順番を作らない推定観測のメカニズム」
3「主体合流した祖父の母の観測」と「ミンコフスキー奥行時空の連続体」
4「祖父の母による、決定論的な推定観測(=今現在型)」
5「時空の連続体の順番型」における「3人の祖父の、今現在の時間経過」
6「時空の連続体の今現在型」における「祖父所属の祖母の今現在の時間経過」
7「主体合流のメカニズムがない」場合の「祖母ガメ量子単位の時計」
8「祖父のミンコフスキー奥行斜面」における「祖母単位の時空の連続体」と「時計」

「刺激観測」と「推定観測」の比較
1「DNAの巨大量子」のイメージによる「推定観測」と「推定代理観測」
2「祖父ガメ量子単位の推定観測(=今現在型)の並び」が「消えるシフト」
  ※「3階層の生体情報」に例えると
3「祖母ガメ量子単位の推定観測(=今現在型)の並び」が「消えるシフト」
4「親ガメ量子単位の推定観測(=今現在型)の並び」が「消えるシフト」
5「子ガメ量子単位の推定観測(=今現在型)の並び」が「消えるシフト」
6「孫ガメ量子単位の推定観測(=今現在型)の並び」が「消えるシフト」
7「孫ガメ量子単位(=今現在型=推定観測)の並び」
8「順番型の、推定観測の由来」と「特定時刻の状態情報の潜在」


9章 「基準の階層変化」と「同時存在」

「祖父1(=α1)と3人の祖母(=α1、α2、α3)」の関係
1「基準1の違い」
2「基準1」の採用と「3人の祖父の同時存在」
3「基準2」の採用と「3人の祖母の同時存在」
4「基準3」の採用と「9人の男の同時存在」
5「客体側内容の並び(=3個の目盛の並び)を、決定づける観測者と基準」
6「時計のイメージ」と「基準2、3、4」の関係
7「基準2→3→4の移り変わり」と「覚醒化」の関係
8「基準4→3→2の移り変わり」と「睡眠化」の関係
9「主体の観測状況」の「読み取りの手法」と「転円(=サイクロイド時計)」

「祖父2(=β2)と3人の祖母(=β1、β2、β3)」の関係

「祖父3(=γ1)と3人の祖母(=γ1、γ2、γ3)」の関係

「人間個体レベルの巨大DNAの並び」と「血液型」


10章 「奥行方向の時間」と「転円による読み取り」

「時空の大きさ」の「量子的な単位と階層」
1「ミンコフスキー奥行斜面」の「大きさの量子的な階層」
2「ミンコフスキー奥行底面」の「時空に並ぶ単位と数」と「浅深の基準」
3「最終段階のシフト後」だけを示す「ミンコフスキー時空」
4「巨大転円の転がる機能」と「スキャナー(=掃引読み取り)計算機」
5「2段階の転円の転がり」の「部分的割り振り」と「全体的読み取り」機能
6「基準4(=覚醒状態)」における「2段階の転円の転がり」
7「基準3(=中間状態)」における「2段階の転円の転がり」
8「基準2(=睡眠状態)」における「2段階の転円の転がり」
9「ミンコフスキー奥行時空」における「今現在領域」

「覚醒状態(=基準4)」の「β波(=1/4周期)」形成の「2つの内容」
1「由来の異なるトリプレット量子」の「間の関係付け」
2「由来の異なるトリプレット量子」の「間の、分子生物学的な、関係付け」
3「由来の異なるトリプレット量子」の「間の、生理学的な、関係付け」

「中間状態(=基準3)」の「α波(=1/4周期)」形成の「2つの内容」
1「由来の異なる核量子」の「間の関係付け」
2「由来の異なる核量子」の「間の、分子生物学的な、関係付け」
3「由来の異なる核量子」の「間の、生理学的な、関係付け」

「睡眠状態(=基準2)」の「δ波(=1/4周期)」形成の「2つの内容」
1「由来の異なる細胞量子」の「間の関係付け」
2「由来の異なる細胞量子」の「間の、分子生物学的な、関係付け」
3「由来の異なる細胞量子」の「間の、生理学的な、関係付け」

「脳の機能的な発達」と「睡眠メカニズムの発達」

「覚醒状態において、情報が出現する」メカニズム


11章 「意識の振る舞い」に関する「いくつかの視点」

「睡眠状態」と「裏返し」

「エックルスの連絡脳仮説」

あとがき


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