後藤仁敏

唯臓論(ゆいぞうろん)

ヒトは、臓器によって人となる。
世の中すべては脳のなせる業(唯脳論)ではないよ、
という内臓たちのメッセージによって
あなたの人生観が変わるかも知れない。
「臓器の自然」を考え直し、
人間そして「私」を見つめ直そう。

発行:風人社
仕様:四六判 上製本240頁
定価:2415円(本体2300円+税5%)
1999年11月1日発行

装幀:高麗隆彦

ISBN4-938643-17-0 C0047 P2300E

 

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2005年11月22日(火)発売の「サンデー毎日」で本書が紹介されています→こちら



後藤仁敏(ごとう・まさとし)

<略歴>
1946年生まれ。愛知県生まれ。
1969年、東京教育大学理学部地質学鉱物学専攻卒業。同大学院修士課程修了。1972年、東京医科歯科大学歯学部口腔解剖学教室助手。1975年、鶴見大学歯学部解剖学教室講師。80年、同教室助教授。口腔解剖学・脊椎動物古生物学専攻。理学修士・歯学博士。
著書に『恐竜の世界をたずねて』『歯の比較解剖学』『新・ヒトの解剖』など50冊余。


 本書の目次

 生活のなかの「唯臓論」
  「唯臓論」からみた人の朝/「食」の場としての職場/「性」の場としての家庭/
   内臓こそ生活の原点

 食いだめ袋=胃袋
  胃袋のうずき/胃袋の歴史/胃袋の発生/「家庭の胃袋」/胃袋の叫び

 とぐろを巻く腸
   腸の原形/腹のなかは欲と糞のかたまり/糞袋=大腸の形成/肛門のなげき

 巨大な栄養の貯蔵庫=肝臓
  サザエのつぼ焼/肝−膵の分化/隠された肝臓/「最後の砦」

 息苦しい肺と呼吸
   呼吸のはじまり/エラから肺へ/甚だしい鼻汁/胸郭の発達/
   息づまる人類の呼吸/笑いが救う呼吸と人間関係

 顔の由来
  顔面の発生に刻まれた進化/頭と顔/頭部の筋肉の由来/表情と声の意味

 太古の海水=血液
  血液という名の海水/血球の由来/戦う兵士=白血球/酸素の運搬奴隷=赤血球/
  骨と血液は「血を分けた兄弟」

 悪循環をくりかえす血管と心臓
   血管→動脈→心臓/三つの循環/肺循環の形成/心臓の左右分離/臍呼吸から肺呼吸へ/
   解剖学者のなやみ/血管の悪循環/二つの死に方/未完の『生命形態学』/
   ある解剖学者の死/人脳の「なりゆき」/広がる三木成夫の世界

 排泄の解剖学
  肝腎かなめ/ミソもクソもいっしょ/「人間は糞と小便の間から生まれる」/
  大量につくられるオシッコ/魚たちの上陸作戦/尿石の痛み/
  小便袋=膀胱の由来/人体の治水/目には目を、糞には糞を/
  出そうで出ないはおやじの小便/排尿を支配する三つの神経

10 生殖の発生と性の芽ばえ
   半人前の生殖器/重要な女性の役割/出産するオス/精子が決める性/「男はつらいよ」/
   生の波│「革命」の連続/女の子か、男の子か/ふたなりの秘密/「人間は二度生まれる」/
   女性ホルモンと母性ホルモン/祝福される第二の誕生日/単純な性=男性/
   祝福されない第二の誕生日

11 いじめられる男性の生殖器
   睾丸における「新陳代謝」/「おったまげる」精巣/シンボルとしての陰嚢/
   多摩動物園で玉を見る/「試練の道を行くが男の生きる道」/精子を励ます精液/
   迫害される陰茎

12 いのちを育む女性の生殖器
   「顔面精巣」と「顔面卵巣」/腹底の二つの凹み/卵巣という時限爆弾/出合いの場=卵管/
   わが故郷=子宮/宇宙リズムと生物/元気と病気/カマキリの性と生/
   人体に残された性周期/母親のなげき

13 思秋期を迎えて
   人生の秋を知る骨/晴れ晴れとした思秋期=更年期/更年期障害を越えて/
   男性にもある更年期/更年期以後の性

14 性と生殖の歴史
   性の起源−無性から有性へ/体外受精から体内受精へ−交接器の形成/
   卵生から胎生へ−子宮の発達/カモノハシの乳腺/第二の臍の緒/副乳さがし/
   母性の歴史/哀しき父性

15 人間の歴史−「唯脳論」対「唯臓論」 根源の器官=肛門/こころの芽ばえ=心臓の発達/
   あたまの発達=脳の進化/人類の歴史/「唯臓論」から「唯脳論」へ/「唯脳論」の限界/
   「唯脳論」から「唯臓論」へ

参考図書
あとがき
索引