総合出版・編集プロダクション 「ホントに歩く東海道」

佐屋街道について

佐屋街道とは

佐屋街道(佐屋路)は、東海道の脇往還です。
東海道の宮宿(熱田)と桑名宿間は、「七里の渡し」による海路が本ルートでしたが、海が荒天などで渡船できない場合など、この区間を陸路で結んだのが佐屋街道です。

佐屋街道 宿場

 

佐屋街道の歴史

佐屋街道の道筋は、江戸時代以前からありました。
古代律令制の時代、中央と地方の連絡に駅制がありました。平安遷都以後、古東海道は西からは美濃経由で、馬津駅(津島市北町付近)・萱津駅(甚目寺町付近)を経て尾張に入りました(上街道)。鎌倉時代は、津島は湊の機能を果たし、交通の要衝でした。室町時代には、津島牛頭天王社(現在の津島神社)が栄えて賑わいました。

江戸時代になり東海道が制定されると、宮~桑名は「七里の渡し」で結んでいました。しかし、陸路の佐屋路も重要ルートとして利用されていました。慶長20(1615)年に徳川家康が、大坂夏の陣で桑名に向かったとき、まだ街道としては未整備だった佐屋路を通りました。寛永11(1635)年、船酔いする徳川家光のために尾張藩によって佐屋街道は整備され、寛文6(1666)年、江戸幕府道中奉行の管轄下となりました。船の欠航もある七里の渡しに比べ、佐屋街道は三里の渡しが安定していて幕末には多くの人が通るようになっていました。

江戸時代後半になると三里の渡しが通っていた佐屋川の川底が浅くなり、舟の通行に支障をきたすようになりました。それでも、川底の土砂を取り除き、なんとか渡船を維持しようとしましたが、だんだん舟着場が下流になり、明治天皇の東幸時(1868)には、前ヶ須(弥富)に上陸して、佐屋宿まで陸路を行くようになりました。

明治時代になり、宿駅制度が廃止され、五街道の代わりに国道が制定されます。弥富村の村田宗之助が現在の国道1号線の前身となる前ヶ須街道の開設を明治政府に働きかけ、明治3(1871)年に新東海道(熱田~福田~前ヶ須~ふたつやの渡し~桑名)が開設され、佐屋街道はその使命を終えました。賑わっていた宿場も、ひっそりとしたようです。
佐屋川はすでに川底が浅くなっていましたが、この地域に長年にわたり水害をもたらしていた木曽三川の治水工事の一環で、埋め立てられ廃川となりました。川の跡は水田となり、現在では住宅や道路が通り、面影はありません。「別冊 佐屋街道」では、「三里の渡し」で昔の人が舟で移動した部分を歩きますが、昔の佐屋川の上を歩いているかもしれません。

佐屋街道の距離

西方向へ向かう場合は、宮(熱田)宿から佐屋宿までの6里(約24km)を歩いた後、佐屋から桑名までは、佐屋川~木曽川の渡船を利用した「三里の渡し」で、桑名の「七里の渡し」に到達した。佐屋街道の全行程は、その合計の9里(約36km)でした。

三里の渡しがなくなった現在、このマップでは、佐屋宿から弥富、長島を経て桑名に至ります。昔の旅人が舟で渡った長良、木曽、揖斐の三川を、現在は尾張大橋、伊勢大橋で渡り、川沿いを通って桑名の七里の渡しに至ります。このマップでは熱田から桑名七里の渡しまで、約36.8kmを歩きます。

佐屋街道はどんな人が通った?

江戸時代、佐屋街道は、伊勢参りや津島詣での大勢の人々が通行しました。大名の参勤交代や、オランダ商館のシーボルト、14代将軍家茂、吉良上野介、松尾芭蕉など、数多くの有名人の通行記録が残っています。幕末動乱期には、佐屋街道通行量は激増しました。そして、大政奉還後の東京遷都時に、明治天皇は佐屋街道を通られ、そのいくつかの休泊地などに碑が残って、現在にその歴史を伝えています。

「尾張名所図会」万場の渡し

万場の渡し(現在の庄内川。岩塚宿と万場宿の間を流れる「尾張名所図会」)

「尾張名所図会」埋田追分

埋田追分(津島天王社と佐屋街道との分岐「尾張名所図会」)

 

 

 

 

 

 

 

 

佐屋街道の宿場

熱田(宮)と桑名の間に4つの宿場がありました。
岩塚宿
万場宿
神守(かもり)宿
佐屋宿

佐屋街道を歩きたい方は

ぜひ「ホントに歩く東海道 別冊 佐屋街道」を手に歩いてみてください。沿道に鉄道やバスもあり、名古屋と桑名のターミナル駅からも便がいい道です。東海道歩きを、途切れることなく、つなげましょう!

ホントに歩く東海道 別冊 佐屋街道

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